第十二幕その二
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「オズマが僕を作ってくれたしね」
「そうなるかしらね」
ドロシーはジャックのその言葉に頷きました。
「言うならね」
「そうだね、じゃあね」
「ジャックがオズマに会う時みたいに」
「楽しみなのよ」
「そうよね、じゃあね」
「今からね」
「お二人のお家に行こうね」
ジャックは楽しく言います、そしてでした。
ふとです、ポリクロームが一行に自分達から見て右手にある湖を指差してこんなことを言いました。
「見て、恐竜がいるわよ」
「あっ、ブラキオサウルスだね」
神宝が湖からお顔を出している恐竜を見て言いました、長い首と小さくて頭が瘤みたいな形になっている恐竜です。
「あれは」
「ブラキオサウルスっていうとあれだよね」
ジョージはその恐竜の名前を聞いて言いました。
「雷竜でね」
「うん、足はしっかりとした四本で」
それでと言うカルロスでした。
「お水の中にいることが多かったんだね」
「それで今はなのね」
ナターシャもそのブラキオサウルスを見つつ言います。
「湖の中にいるのね」
「そうなのね、オズの国には恐竜もいるから」
それでと言う恵梨香でした。
「こうして普通に見られるのね」
「お空にも恐竜はいるけれど」
それでもと言うポリクロームでした。
「翼竜ばかりだから」
「あっ、プテラノドンとか」
神宝は翼竜と聞いてすぐにこの恐竜の名前を出しました。
「そうした恐竜ですね」
「そう、お空を飛べるでしょ」
「そうした恐竜は」
つまり翼竜はです。
「だからオズの国のお空にですね」
「いるの、そうした恐竜は見られるけれど」
「それでもですね」
「最近地上に来てないから」
だからだというのです。
「ああした恐竜はね」
「最近見ていなくて」
「それでね」
だからだというのです。
「ブラキオサウルスを見られて嬉しいわ」
「そうなんですね」
「もっと地上に来て」
そうしてというのです。
「旅をすべきかしら」
「ご家族に事前にお話をしてね」
そうしてと言う大尉でした。
「そのうえでね」
「旅をすればいいわね」
「うん、僕はそう思うよ」
「そうね」
少し考えてからです、ポリクロームは大尉に答えました。
「そうして断って」
「それからだね」
「地上で皆と一緒に旅をする様にするわ」
「そうしたらいいよ」
「オズの国いると」
それでと言う神宝でした。
「お空にも行けるけれど」
「それでもだね」
「はい、地上にいても」
「何処でもね」
「不思議な物事が沢山あって」
「見ていて楽しいね」
「恐竜にしても」
大尉もそのブラキオサウルスを見ています、恐竜は湖からお顔を出して岸辺の草をゆっくりと食べています。
「外の世界にはいないっ
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