第二章 十三年の孤独
第45話 空の街【ヒンメル】
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ルが戸惑う二人の安否を確認する。「大丈夫だ」と言葉を返すも、未だ心臓の高鳴りは止まらず天馬は尋ねた。
「シエル、今のは一体……」
「分かりません……こんな事、俺も初めてです」
眉間にシワを寄せ不安そうな様子のシエル。瞬間、天馬の背後の扉がバタンッと勢いよく開いた。
「天馬、アステリ! 大丈夫か!」
開いた扉の先には円堂を筆頭に大半のメンバー達がこちらを見詰め立っていた。
皆、先程の地鳴りと爆音を聞いたのだろう。一様に不安そうな顔をしている。
「何かあったのか?」
「わかりません。俺達も突然地鳴りに襲われて……」
「長ぁーっ!!」
混乱する一同のざわめきを更に押し上げるかのような男の声に、一同は視線を走らせる。
白い地面を蹴って見るからに慌てた様子で駆けてきたのは、昼間に出会ったカルムだった。
「カルム、どうしました。先程の音は一体なんです」
緊迫した様子で尋ねるシエルにカルムは荒くなった息を整えると、必死な形相で声を上げる。
「長、今すぐ広場に来てください! 皆が……大変なんです!!」
「え!?」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ