3 異世界からの刺客
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ている者もいた。その場には昨日と先程、二度見た人影の女性がいた。
「ついに出てきたわね」
「だ、誰なの!?」
「私はアンナ。この世から追放された者よ」
「この世から追放された者!?」
「そうよ。これからこの日本が弛んでるから変えてくれって言われてね、もっといい国にするのよ」
「ならどうしてこんな危害を加える事するの!?」
「そうしないとわからないからって言われたのよ!」
「誰に!?」
アンナはかよ子の質問に答えず、風を呼び起こした。かよ子もその風に吹き飛ばされて校舎の壁に背中をぶつけた。
「倒すべき敵にしては容易そうね。んじゃ、丸焼きにしてあげるわ!」
アンナはマッチを取り出して点火した。その火が火炎放射のようにかよ子に襲いかかる。かよ子は死ぬかと思った。しかし、母から貰った杖の使い方の本の内容の一部を思い出した。
【杖は炎を対象に向けると炎の操る能力を得られる。】
あの説明書にそんな記述があった事をかよ子は思い出した。
(なら・・・)
かよ子は杖を襲いかかる炎に向けた。炎はかよ子の体を包んだ。
「あっけなかったわね・・・」
アンナはこれでかよ子は焼死したと思った。だが、その時、炎が今度はアンナの方に向かって還ってきた。
「え!?」
アンナは慌てて逃げようとした。だが、逃げ切れない。アンナは火傷を負いそうになる。その時、彼女の上から大きな水が降りかかった。
「アンナ、見くびりすぎだよ」
別の男性が現れた。アンナが「兄さん」と呼んだ男性であった。
「兄さん」
「態勢を立て直すぞ」
二人は去ろうとした。
「待って!!」
かよ子は呼び止めた。男性が答えた。
「君が俺達の倒すべき敵か。俺はアレクサンドル。この国に革命を起こすために来たのだよ」
「だからってこんな事・・・!!」
「決戦は明日の夜だ。その時に俺と妹のアンナでお前を倒す。じゃあな」
アレクサンドルと名乗った男性はアンナと共にどこかへ消え去った。
「アレクサンドルとアンナ・・・。この国に革命って・・・?」
かよ子は二人が何者か、革命を起こすとはどういう意味なのか全く分からなかった。だが、明日の夜、かよ子はあの二人と決戦をする。これは逃げられない戦いだと思った。
「山田あ!」
杉山がかよ子に呼び掛けた。
「す、杉山君!?」
「お前すげえぜ!あんな奴と戦ったなんてよ!かっこよかったぜ!!」
「う、うん、ありがとう・・・!!」
「その杖、魔法の杖か?」
杉山はかよ子が持っている杖を見て気になった。
「あ、昨日お母さんから貰ったんだ・・・。困った事があったらこれを使いなさいって」
「そうか、お前にとって役に立ちそうだな!」
「うん!」
「だがよ」
大野が話に入って来た。
「あいつらは明
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