第7章:神界大戦
第205話「道中」
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リって言ってた訳がようわかるわ」
「これでも、ほんの片鱗だろうしね……」
はやてとアリシアは、溜息も出ない程気が重く感じた。
しかし、諦める訳にも負ける訳にもいかないと気合を入れ直す。
「……でも、戦闘技術が低い敵もいるのは、少し楽かも」
「せやなぁ。何から何まで、優輝さんやとこよさんみたいやったら、どうしようもないわ」
「二人で何話してるの?」
はやてとアリシアの会話に、なのはが割り込んでくる。
なのはだけでなく、フェイトやアリサ、すずかも気になっていたようだ。
「神界の神について、ちょっとね」
「最初でこれやったら、次とか最後の方はどうなるんやろなって思ってな」
いくら神界の神が多くいるとはいえ、イリスに近付けば相応の強さの神が相手になる。
その事を予測して、不安そうに言うはやて。
「確か、とこよさんで平均よりやや上……って言ってたよね?」
「そうだよ。……で、優輝とかもそれぐらいと考えて……さっきの敵は中の下未満と見るのが妥当かもね。司達の所はもうちょっと上かもしれないけど」
「確か、“格上の性質”とか言ってたわね。……反則的な力じゃない」
最も、判断を間違えれば司達がやったようにあっさりとやられてしまう。
その時点で、神界においてはそこまで反則的ではないのだ。
「……でも、戦えない訳じゃないよ」
「なのは?」
「さっきの戦い……ほとんどが一斉攻撃だったけど、集中したら私でも何とかなりそうだった。相手の神もだけど、皆の攻撃もだよ」
「え、それって……」
相手と一対一で戦える。
そう言い張るのはおかしくない。実現するのも、今のなのはならあり得る。
しかし、なのはが言った事は、あの袋叩きにした攻撃を何とか出来ると言う事だ。
「なんていうのかな……?ここに来てから、ずっと頭が冴えた感じなの。お兄ちゃん達に御神流を教えてもらって動体視力も良くなったけど、今はもっと何か……何かが違うの」
「どういう事……?」
「さっきの戦いだと、最初の一撃さえ躱せば、後の攻撃を全部回避か凌ぐ事が出来る道筋が見えた……それぐらい、冴えてるような……」
自分の今の感覚が信じられないように、なのはは呟く。
「その話、本当?」
「奏ちゃん?」
そこへ、奏が会話に混じって来た。
「……うん。何か、感覚が冴えてる。そんな感じがするの」
「……そう。……私と同じね」
「えっ?」
奏の言葉に、一瞬なのは含め聞いていた全員が耳を疑った。
「私も、今までと違った感覚を感じるわ。…
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