暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第205話「道中」
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ていた。
 そのリソースをほとんど攻撃につぎ込む事で、敵を押していたのだ。
 もし、“性質”を活用していた場合、ソレラは敵を止める事も出来なかっただろう。

「私達が相手したのは、細胞分裂みたいに分裂する神だったから……」

「あたしらは通用するだろうと思っていたけど、まさに癌のようにあいつには弱点だったんだろうね。他の所も、同じ感じかい?」

「そのようですね。私の所は、相手が“光の性質”を持ち、ユーリのU-Dと相性が良かったようです。暗闇にした時も、相手の姿は見えていました」

「“光の性質”は、当然のように対極の属性である闇に弱いですからね……。洗脳されていた事もあって、弱体化していたと思われます」

 とこよの所は偶然とはいえ、どちらも弱点を突いていた。
 サーラの所に至っては、ソレラの言う通り弱体化していたまである。

「俺達のとこは……」

「裏を掻いたって所だね。ただ強いだけじゃダメだったから、敢えて弱くなる必要があった」

「正攻法じゃ、勝てなかったものね……」

 司の所は裏を掻いた戦法だが、これも弱点を突いたようなものだ。

「一度、情報交換と行こうか。少しでも今後の戦いの判断材料にした方がいい」

 優輝がそう言って、全員の戦いの様子を伝え合う。
 どんな相手だったか、苦戦したのか、どう倒したかなど。
 とにかく、参考になりそうな情報は全員に行き渡らせるようにした。





「―――よし、こんなものだろう」

 一通り、全員の経緯を語り合い、情報交換をした。
 初戦では戦っていなかったメンバーも、これである程度の心構えは出来た。

「では急ぎましょう。幸い、先程の先兵以外、近くにはいません」

「距離の概念があやふやな今では、気休めにしかならないけどな」

 イリスの勢力に抵抗している神がいる場所に、優輝達は足を進める。
 話しながら移動していたとはいえ、距離の概念があやふやなため、まだ着かなかった。

「……にしても、あれで戦闘向きじゃないんか。やとすると、戦闘向きの“性質”やったら一体……」

「そこだよね。優輝曰く、“性質”便りで戦闘技術が強さに対して低いと言っていたけど、強い神は戦闘技術も高そうだし……」

 優輝達が戦ったカエノス、とこよ達が戦ったキクリエ、サーラ達が戦ったルーフォス。
 その三人の誰もが、戦闘系の神ではなかった。
 キクリエやルーフォスは戦闘にも使える“性質”だったが、それでも戦闘系ではない。
 唯一戦闘系だったジャントも、能力に頼っている節が多かった。
 つまり、素の実力はどれも一対一で勝てる程だったのだ。
 なお、ソレラが戦った神は不意打ちからの完封だったので、さすがに論外だった。

「ピンキ
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