第7章:神界大戦
第205話「道中」
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よる干渉。
神界からの尖兵であるその男に、かつての優輝達は歯が立たなかった。
「同じ土俵に立つ、と言うのは重要だもんね。相手の土俵に立てなかったら、勝てる戦いも勝てないんだから」
なのはも納得するように頷く。
今は近接戦も出来るとはいえ、かつては近接戦が苦手だったなのはにはよくわかる事だ。
肉薄され、近接戦に持ち込まれればいくら遠距離に優れていても勝てない。
規模や原理が違うが、それと似た事なため、理解が早かった。
同じような事を思ったのか、フェイトやはやて、他の皆も同意見の表情だった。
「……少し待って下さい。戦闘前、確か“領域”をぶつけ合う戦いだと言いましたよね?」
「え……はい。自分の方が上だと、相手の“領域”を浸食する……あの時は言っていませんでしたが、こう言い換えられる戦いです」
サーラが何か引っかかったのか、ソレラに尋ねる。
そして、返ってきた返答にクロノとユーノも気づいた。
「じゃあ、僕らの戦い方が通用するって事は……」
「少なからず、僕らの“領域”が相手の“領域”を浸食してるって事……?」
「……そうなりますね」
相手の土俵を塗り潰す。……言い換えればそういう事をしているのだ。
そして、ソレラの肯定が返ってきた事で、その推測は確定した。
「私達が他世界の上を行く、最もアドバンテージとなる存在の“格”は、今は祈梨さんによって潰されています。なので、後は純粋に実力と“意志”の戦いです」
「……既に、僕らから見れば相手の強みを潰していたという訳か」
一方的に干渉が出来る存在の“格”。
理力によって成り立っているそれは、現在は祈梨の力で差がなくなっている。
本来なら、その“格”の差で優輝達に勝ち目はないはずだったのだ。
それが祈梨によって潰され、勝ち目があるようになっている。
クロノの言う通り、既に神界側の強みはだいぶ潰されていた。
「……それでも、敵の能力が厄介な事には変わらないわ」
「……そうね。今回の敵は先兵。でも、そんな先兵の能力でも苦戦する程だったわ」
先の戦闘で一度膝を付いた鈴と、苦戦していたグループの奏が言う。
「本質は戦闘に向いていない“性質”でも、応用次第では戦闘に適用出来ますからね……。私の“性質”も、味方がいると戦闘でも使用できます」
「……だから、僕らが相手した“青の性質”で、相手に倦怠感などを与えられた訳か。……イメージカラーが青という、ただそれだけの関係性を以って」
「その通りです。ただ、応用できる効果範囲が広すぎると、デメリットも抱えるようです。私も、“性質”を戦闘で活用すると、戦力が著しく落ちますから」
先の戦闘で、ソレラは“性質”の効果を最低限に留め
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