第二章
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「普通では味わえない」
「そうした状態になるか」
「その様です」
「それでどうしてやるんや」
茅は署長に使用方法を尋ねた、彼は屈と共にそれぞれの席に並んで座っている。そして署長が向かい側の席、茅の丁度前に座って食べている。
「その麻薬は」
「注射です」
「煙草みたいに吸ったりするのやなくてか」
「はい、注射です」
これを使ってというのだ。
「身体に入れてです」
「味わうもんか」
「そうした種類の麻薬です」
「新しい吸引の仕方やな」
「そうですね」
署長はこの世界でのことから茅に話した、茅も靴も話を聞いていて自分達の世界の覚醒剤だと思いつつもそれは話が複雑になると思い言わず聞くことに専念した。
「そしてです」
「その麻薬でか」
「今街は大変なことになっています」
「そやねんな」
「どうすればいいか」
「警察としてもか」
「とにかく売買のルートも製造元も」
その一切がというのだ。
「わからないので」
「それでか」
「正直困っています」
そうした状況だというのだ。
「我々も」
「そうか、ほなな」
「この度はですか」
「おら様が事件の解決にな」
麻薬が蔓延しているそれのというのだ。
「参加させてもらうわ」
「僕もな」
屈も署長に言った。
「そうさせてもらうわ」
「そうして頂けますか」
「当然のことや」
神託のことも抜いてとだ、茅は署長に言った。
「この世界を救う星のモンとしてな」
「では」
「すぐにな」
「はい、この街の麻薬問題の解決に」
「入らせてもらうわ」
茅は署長に約束した、そしてだった。
星の者として署長に中毒患者の治療を市長にも言う様に話してだ、それからだった。
中毒患者のところ、病院に行ってそのうえで彼等の話を聞くと症状は署長の言う通りだとわかった。だが。
売買のルートはだ、こう言われるばかりだった。
「街の路地裏に見たことのない人に誘われて」
「ええもんがあるってか」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「いきなり注射を打たれて」
「それでええ気持ちになってか」
「その時がそれが一瞬で終わって」
「辛い禁断症状か」
「それに襲われて」
「それから解放されたいとか」
「買うかって言われまして」
その麻薬をというのだ。
「それで、です」
「いきなり売って買わせるとは悪質やな」
すぐに禁断症状にさせたうえでとだ、茅は言った。
「ほんまに」
「そやな」
屈は怒りを以て茅に応えた。
「これはまた」
「売るんやなくてな」
茅も怒りつつ言うばかりだった。
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