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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica38いざ自由へ〜Escape〜
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れたんだけど・・・。

「王よ。無垢なる我らを楽園へ誘いたまえ・・・!」

男がなんかボソボソ呟いたのが聞こえた。するとティアナが「自爆します! 離れて防御!」叫んだ。頭で考えるより先に体が反応して、あたしは一足飛びで後退しつつ半球状のバリア・サークルプロテクションを発動すると同時、ティアナの言ったように男が自爆した。

「くぅぅ・・・!」

爆炎と黒煙で視界は完全に潰されて、衝撃波でバリアが軋みを上げる。衝撃波と炎をなんとか耐えて、残るは煙だけとなった時、あたしの魔法陣以上の広さを持つ赤いミッド魔法陣が展開された。

「え、なに!? うそ、転送トラップ!?」

浮遊感と一緒に視界が真っ白に染まって、気が付いたら「バニングス二尉!」ってあたしを呼ぶ「ミヤビ陸曹!」の2人っきり。結構広い部屋のどこにもスバル達の姿はないわね。

「分散されてしまいましたね・・・」

「ええ。誘い込まれたかもしれないわ」

そんな話をしていると案の定ドアが開いて、「贄を確認。確保に移ります」学ラン姿の男が数人入ってきた。でもこっちに陸戦SSランクのミヤビ陸曹が居るわ。

「バニングス二尉はサポートをお願いします。私はフロントアタッカーで・・・潰します」

ミヤビ陸曹がズンッと1歩足を踏み出すと、それだけで鉄の床が足型に沈んだ。その光景に男たちも「うっ・・・」たじろいで、彼女が1歩近付くたびに連中も1歩と後退してく。

「何ですか? 私たちを捕まえるのですよね? 来ないのなら、こちらから行きますよ!」

迫力満点なミヤビ陸曹が魔力を全身から放出。床にヒビが入るほどの出力と濃度に、とうとう男たちがドアの奥へと引き返して行って、ドアも閉まった。

「や、やるわね・・・」

「はふぅ、緊張しました〜」

ホッと胸を撫で下ろすミヤビ陸曹。そういえば緊張しいだったわね。さて、追い払ったのはいいけど、ここからどうしようかって考えてたところで、『も〜しも〜し!』どこからか女の子の声が聞こえてきた。

「あ、あなたは!」

「あれ!? あんた、確かルシルの・・・ステガノグラフィア!」

いつの間にか側に展開されてたモニターには、ルシルの電子戦術式ステガノグラフィアを構成するプログラムの1体が、『見つけました〜♪』小さな手を振ってた。

『ステガノグラフィア、マカリエル! マスターの指示で、みなさんを安全ルートでここから脱出するためのお手伝いをします!∠(^-^)』

そう言ってマカリエルが笑顔で敬礼した。

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