暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica38いざ自由へ〜Escape〜
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ていい状況じゃない。

「一蓮托生でいいのでは? みんな一緒であれば恐れるものはないでしょう」

フィレスさんの言葉にあたし達は頷いた。元シュベーアパラディンの騎士パーシヴァル、同じく元シュベーアトパラディンのマリアンネさん、そしてフィレスさん。シャルやルシル達と同格とも呼べるミヤビ陸曹。あとあたし達。これならよほどの格上じゃなければ負けないはず。

「パーシヴァル。ロンゴミアントを」

「?・・・はい、どうぞ」

騎士パーシヴァルから“ロンゴミアント”を受け取ったマリアンネさんは、「よし」と床に“ロンゴミアント”を立たせ、パッと手を放した。支えがなくなったことで派手な音を立てて床に転がった“ロンゴミアント”。

「なああ!? 何してるのですか聖下! いくら頑丈とは言えデバイスですよ! 酷いですよ!」

慌てて“ロンゴミアント”を拾う騎士パーシヴァルを余所に、マリアンネさんは穂先の向いた方に指を差し、「あちらへ行きましょう」歩き出した。スタスタ歩いてくマリアンネさんにあたし達も付いて、最後尾に付いてくる騎士パーシヴァルが「キルシュヴァッサーでやれば良かったでしょうに」愚痴をこぼした。

「そういやアンタはどういった経緯で拉致られたの?」

「私? 私は、フェイトと第59管理世界サピンでのブラックマーケットの摘発の時ね。大隊がマーケットの関係者や客を殺しまくるのを止めようとしてたんだけど、不意打ちを食らったんだよね〜。いやぁ、参った参った」

陽気な声と態度だけど、アリシアの纏う雰囲気は悔しさやら怒りやらがにじみ出てるわね。続くフィレスさんは、仕事終わりのシャワータイム中に拉致。ミヤビ陸曹はさっき聞いたとおり潜入捜査に失敗。

「私とスバルは、おにい――コホン、兄の偽者軍団との戦闘に敗れ、気が付いたらここに・・・といった感じです」

「ま、待ってくれ、ティアナ! 僕の偽者、しかも軍団!?」

「うん。クローンからのサイボーグ化と言った感じだった・・・」

「はは・・・。何もかもが夢であってほしいと願うばかりだよ。ティアナはいつの間にか大きくなっていて、外じゃ僕のクローン?が悪行を働いているなんて。これならまだ眠っていた方が良かったかもしれない・・・」

ティーダ一尉の言葉に、「そんなこと言わないで!」ティアナが悲鳴のような怒鳴り声を上げた。彼の今の言い方は、死んでいれば良かった、とも取れるものだったし、ティアナが怒るのも仕方ないわよね。

「またこうして生きて逢えたのに・・・」

「ティアナ、すまない。そういう意味で言ったわけじゃないんだ。ただ寂しいだ、僕だけが時間に置いてけぼりを食らったみたいで。ティアナの成長をしっかり見たかったし、僕自身も局員としてもっと頑張りたかった。・・・ティアナ。僕
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ