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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica38いざ自由へ〜Escape〜
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ィアナは目を見開いて驚いたし、フィレスさんを知るあたしとマリアンネさんと騎士パーシヴァルも驚いた。

「アリシアさん、一体どうして・・・!」

「フィレス、あなたも!?」

ティアナとマリアンネさんの問いにアリシアとフィレスさんは、あたし達より早く目が覚めたことで、一足早く周囲を探っていたと話してくれた。そんな2人がポケットから取り出したのは「デバイス!」だった。あたしの“フレイムアイズ”やスバルの“マッハキャリバー”、ティアナの”クロスミラージュ”はもちろん・・・。

「フェーニクスフェーダー! よかったです〜!」

「僕のロンゴミアント!」

「私のキルシュヴァッサーとキルシュガイスト!」

それぞれ自分の相棒を手に取って、「セットアップ!」して防護服へと変身。アリシアとフィレスさんの話だと、出口の先は一本道の通路で、その左右の壁にはいくつかのドアがあって、そのうちの1つの部屋にデバイスが置かれていたみたい。随分と無用心というか雑というか。

「でもさらに奥の出口はロックされていて出られなくてさ」

「他の部屋でもロックの解除が出来ないか調べてみましたが、専用の開錠コードを持っている関係者でないとダメみたいです」

「なら方法は2つに絞られるわ。破壊するか、向こうから開けてもらうか」

マリアンネさんの案はどちらも接敵を意味してるわ。危険度はかなり高いけど、もうそんな事でしか出来ないのも確か。あたし達は頷き合って、出口の奥の通路へと移動を始めようとしたら、「うぅ・・・」呻き声が聞こえた。

「誰!?」

一斉に声の出所を見ると、ティーダ一尉がポッドから出ようとしていて、「うあ!」ドサッと倒れこんだ。ティアナがすぐに「お兄ちゃん!」駆け出して、彼を抱き起こした。

「??・・・お兄ちゃんって・・・。まさか、そんな・・・君は・・・!」

「うん、うん・・・! 私だよ、お兄ちゃん・・・!」

「ティア・・・ナ・・・? そんな・・・! まさか・・・! あぁ、どれだけ僕は夢を見ていたんだろう。(ティアナ)がこんなに大きくなって、綺麗になったなんて・・・」

伸ばされた手を握り返したティアナはボロボロ涙を流して、何度も「お兄ちゃん!」呼び続けた。感動の再会に水は差したくないけど、あたしは「スバル!」を呼んで、あの子がさっき言っていたことを実行させる。

「はい、アリサさん! あたしが背負います! お兄さん、あたしに負ぶさってください!」

スバルが目の前で片膝立ちして待つけど、ティーダ一尉はあの子に負ぶさろうとはせず、「僕はここに残るよ。自力で歩けないどころか立つことも出来ない。足手まといにはなりたくない」微笑んだ。ティアナが泣きそうな表情を浮かべる。

「足手纏い、か・・・。アリシ
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