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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica38いざ自由へ〜Escape〜
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人が本物だって証拠もない。ううん、今はそんなことは後回しよ。
「あの、でもお兄ちゃんが!」
「待ってください、今お兄さんを連れて行きますんで!」
スバルがティーダ一尉を背負おうとしていた。気を失った人は重心の問題で余計に重く感じるようになる。スバルはサイボーグだからその程度の重さなんて気にならないだろうけど、敵地からの脱出となれば話が違ってくる。
「そ、それに他の人たちはどうするんですか!」
「申し訳ないけど置いていくわ。ミヤビ陸曹の話だとここは大隊の本拠地らしいし、まずはあたし達が脱出。それから助けを求める。彼らの脱出、というか救出はそれからよ」
「極力発見されやすくなるような行動は慎んだ方が良いと思います。背負っていては閉所で隠れることも難しくなるでしょうし・・・」
あたしにミヤビ陸曹も賛同してくれた。そんなミヤビの視線の先には、彼女の上司であるアントワネット・コレフシ三尉の姿。ミヤビは「すいません、三尉。必ず迎えに来ます」って悔しそうに漏らした。
「ですが・・・」「でも・・・」
スバルとティアナは少し渋っていたけど、「はい。判りました」ってティーダ一尉を元のポッドに戻そうとしたその時、「大丈夫。僕たちが護衛しよう」そんな声が掛けられた。
「騎士パーシヴァル、マリアンネさん!」
いつの間にかポッドから確かな足取りで出て来ていた2人に、「あの、大丈夫ですか?」尋ねる。すると2人は頷いて、マリアンネさんは「すこぶる快調なの、不思議ね♪」両肩をぐるぐる回して見せ、騎士パーシヴァルも「僕も問題ないよ」と微笑んだ。
「それもありますが、護衛と言うからにはその・・・」
改めて尋ねると、騎士パーシヴァルは銀色の魔力で創り出した槍を肩に担ぎ、マリアンネさんも苺色に輝く魔力の太刀と小太刀を両手で握った。
「あ、私もデバイスが無くても戦えます!」
――鬼神形態顕現――
ミヤビ陸曹の額から無色の、クリスタルのような角が2本と生えた。あたしも射砲撃くらいならデバイス無しでも扱える。雑魚ならここに居るメンバーだけで倒せるはずよ。
「僕が先行します。えっと・・・」
「ミヤビ、ミヤビ・キジョウです!」
円滑にコミュニケーションをとるために自己紹介をみんなでした後、改めてこの大ホールからの脱出を試みようとした時、出口となるスライドドアがパシュッと開いた。だからあたし達は一斉に身構えて、入ってきた何者かにいつでも攻撃が出来るようにしてたんだけど・・・。
「あー! やっと起きた〜!」
「マリアンネ聖下、騎士パーシヴァル、お体の調子はいかがでしょう?」
入って来たのは予想外すぎの「アリシア!?」と「フィレスさん!?」の2人だった。アリシアを知るあたしとスバルとテ
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