第87話 テキーラをバケツで一気は止めましょう
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***前回のあらすじ***
世界征服を企む悪の天才科学者「ドクター・田中」の手により改造手術を受けサイボーグ人間になってしまった「バードン・毒山」は正義のサイボーグ人間としてドクター・田中率いるサイボーグ軍団に敢然と立ち向かう事を決意した。
だが、相手は自分と同じようにサイボーグ化された人間。毒山は身内同士との闘いに葛藤を覚えつつも、人類の未来の為に過酷な戦いへと飛び込んで行った。
一方その頃、真選組副長の土方は若い大志達+αを引き連れて、夜のスナックへと赴いているのであった。
「どう言うつもりかしら? 最近あのストーカーゴリラが珍しく来なくなって安心したかと思ったら今度は貴方ですか。良いんですか? 上司が狙ってる女に手を出して」
「俺だって好き好んでこんなとこに来る訳ねぇだろうが」
不機嫌な顔をしている土方の横で毎度の接客ジョークをするお妙。キャバ嬢お決まりのセールストークなのだが、生憎そう言った店に行き慣れていない土方には居心地の悪さしか感じられない。
「土方、何で俺達が同行する事になったんだ? まさかただ酒を飲む為に俺達を呼んだ訳ではあるまい?」
「あら、皆して私の売り上げを伸ばす為に来てくれたんですか? 嬉しいわ」
「嫌、気持ちは分かるが、何で俺の目の前にバケツ一杯のテキーラを持ってくるんだ?」
土方と同席する羽目になった+αその1であるザッフィーの目の前には大きなバケツに並々と注がれたテキーラが注がれていた。
度数的にかなりキツイテキーラをバケツ一杯何て飲める筈がない。
だが、それを見ているお妙の目は笑っているが、本心では全く笑ってない。
はっきりと「全部飲め」と目で言っているのが丸分かりだった。
「因みにテキーラ10本分の支払いは飲んだ人にして貰いますから、存分に飲んで下さいね」
「要するに死ねって言いたいのかお前は」
「冗談がお上手なんですね。面白い人だわぁ」
「俺はあんたが恐ろしいんだが」
仕方なくバケツ一杯のテキーラを少しずつ消化していく為にちょっとずつ飲んでいく事にしたザッフィーであったが、彼がこれを飲み終える事が出来るかどうかは定かではなかったりする。
「ザフィーラ、余り飲みすぎるなよ。貴様昨日主はやてへの無礼な行為を行った後なのだからな」
「だったら少しはこれ飲むの手伝ってくれないか?」
「他人の酒を奪う程私は落ちぶれてはいない」
「俺の回りには鬼しかいないのか・・・」
そう言って、ザッフィーの隣に居た+αその2ことシグナムが静かにグラスを傾けていた。
「いや、俺としてはお前にも飲んでほしくないんだが」
「あらあら、此処はお酒と女との会
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