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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第10話
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させた”並行世界のキーア”に感謝しないとね……アストライアお姉様……ようやく私もお姉様のように心から信頼できる人を見つたわ…………これからよろしくね、リィン………ん……」
契約を終え、リィンが持っていた太刀に宿った後すぐにリィンの傍に現れたアイドスは優しげな微笑みを浮かべて迎撃戦の疲れに加えて自分との”性魔術”による疲労で眠っているリィンに膝枕をしてリィンの頭を優しく撫でながら見つめた後リィンの唇に口付けをした。
「あ…………!お兄様がいましたわ…………!」
「リィン様の他にも女性がいらっしゃるようですが、あの女性は一体…………」
するとその時リィンがパーティー会場からいなくなった事を心配してリィンを探していたエリゼ、エリス、セレーネ、メサイア、フォルデ、ステラがリィンとアイドスに近づいてきた。

「リィンの仲間の人達や恋人の人達かしら?」
「は、はい…………貴女は一体…………」
アイドスの問いかけにエリスは戸惑いながら答えた後アイドスの正体を訊ねた。
「―――私はアイドス。”慈悲の大女神アイドスよ”。リィンと”契約”を交わしてリィンの太刀として、貴女達のようにリィンと将来を共に歩むことに決めたからよろしくね。」
アイドスの答えを聞いたその場にいる全員は衝撃のあまり石化したかのように固まり
「…………あ〜…………ちょいと酒を飲み過ぎたか?今、俺の耳に”女神”がリィンと”契約”を交わした上リィンの新たなハーレムの一員になったと聞こえたんだが…………」
「い、いえ…………フォルデ先輩の気のせいじゃないです。アルコールを飲んでいない私の耳にもハッキリとそう聞こえましたし…………その証拠にリィンさんの太刀から凄まじい聖なる魔力まで感じますし…………」
逸早く我に返ったフォルデは疲れた表情で呟き、ステラは冷や汗をかいて表情を引き攣らせながら『神剣アイドス』を見つめて答えた。

「ちょ、ちょっと待ってください!先ほど貴女は”慈悲の大女神”と名乗りましたわよね!?という事は貴女は私達の世界の神――――それも”古神(いにしえがみ)”なのですか!?」
「ええ、一応そうなるわね。―――あら?貴女達は確か”セレーネ”と”エリゼ”だったわよね?フフ、久しぶりね。特にセレーネは前に会った時と比べると随分と見違えたわね。」
「は、はい…………あの後、色々あって”成竜”と化した為、このような姿に成長したのですが…………」
「…………お久しぶりです、アイドス様。不躾な質問で申し訳ないのですが…………何故アイドス様が、兄様とそのような関係に?レグラムでの特別実習の際にローエングリン城で兄様たちと邂逅した話は伺っておりますが…………」
一方アイドスの正体に心当たりがあるメサイアは血相を変えてアイドスに確認し、メサイアの問いかけに頷いたアイドスはセレーネ
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