暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第10話
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
な物に仕上げる事ができると思っているんだ。」
「”ヴァリマール”というと…………あの灰色の機体――――”灰の騎神”の事だよな?」
「どうしてセティちゃん達に改良の依頼を?端末で戦況を見ていたけど、特に問題ないように見えたけど…………」
リィンの依頼を聞いたロイドとエリィはそれぞれ不思議そうな表情をした。
「”エレボニア帝国征伐”が本格的になれば、当然内戦時に出てきたエレボニアの新兵器――――”機甲兵”とも何度もやり合う事になるだろうから、なるべく時間をかけずに”機甲兵”を撃破できる程の威力の武装ができれば欲しいと思っているんだ。機甲兵とは内戦時にもやり合ったが、ゼムリアストーンで加工された特製の”太刀”でも”大破”に持っていくことすらそれなりに時間がかかったんだ。―――だから、俺は今より強力な武装が手に入る機会があれば手に入れたいと思っている。――――”戦場”で素早く敵を撃破する事で味方への損害を減らす事もそうだが…………何よりも戦争を少しでも早く終わらせる事で、内戦、そしてメンフィル・クロスベル連合との戦争で苦しんでいるエレボニアの人達を戦争による苦しみから解放する為さ。…………まあ、エレボニア帝国に侵略する側であるメンフィル軍に所属している俺がそんな事を言える筋合いはないけどな…………」
「リィンさん…………」
「…………一つだけ聞いていいかい?」
リィンの答えを聞いたエリィが複雑そうな表情をしている中、目を伏せて黙って考え込んでいたロイドは目を見開いて静かな表情でリィンに問いかけた。

「?」
「君がエレボニアの内戦の件も含めてエレボニアで起こった様々な問題をエレボニアの仲間達と共に乗り越えた話は人伝で聞いている………その君が今回の戦争にメンフィル・クロスベル連合側として参加した理由は君達の故郷である”ユミル襲撃”の件に対する怨恨等ではなく、エレボニアで結んだ”絆”―――仲間や知り合いの人達の為なのか?」
「……………………――――ああ。例えアリサ達――――”Z組”と敵対関係になったとしても、今回の戦争に参加した事はエレボニアの人達の為でもある事は断言できる。」
ロイドの問いかけに一瞬目を丸くして驚いたリィンはすぐに静かな表情で頷いて答えた。
「それで話を戻すけど、ヴァリマールの”太刀”の改良の件はどうかな?予めメンフィル軍にも話を通して許可を取っているから、太刀の改良の際に必要となるヴァリマールの情報を君達が収集する許可も出ているし、”報酬”もメンフィル軍が支払ってくれることになっているから、後は君達が承諾してくれるだけでいいんだが…………」
「「「……………………」」」
リィンに問いかけられた三姉妹はその場で少しの間黙り込んで互いの視線を交わしてリィンを見つめて答えを口にした。

「―――その依頼、喜んで受けさ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ