第10話
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ィ”という愛称で呼ばれていますので、よければリィン少佐も私の事を”セティ”と呼んでください。」
「あたしの名前はシャマーラ。シャマーラ・ディオン!セティ姉さんの妹の一人でーす!よろしくね♪」
「………同じくセティ姉様のもう一人の妹のエリナ・ディオンと申します。お初にお目にかかります、”灰色の騎士”――――リィン・シュバルツァー少佐。」
初対面の自分達を呆けた様子で見つめているリィンにロイド達はそれぞれ自己紹介をした。
「”特務支援課”…………それじゃあ貴方達がクロスベル動乱時、エリゼが協力していたディーター・クロイス元大統領に抵抗していた勢力の…………」
「ああ、エリゼさんにはその節もそうだけど”西ゼムリア同盟会議”でもお世話になったよ。」
「そして今回の迎撃戦ではエリゼさんに加えてエリゼさんの妹であるエリスさん、そしてお二方の兄君のリィン少佐にお世話になったのだから、クロスベルは”シュバルツァー家”と奇妙な縁ね。」
「ハハ、こちらの方こそ妹が世話になったんだからお互い様さ。…………それと俺の事は”リィン”でいい。お互いそう年も離れていないし、俺自身”少佐”になったのが今日からでまだ呼ばれ慣れていない事もそうだが、メンフィル軍の所属でもないロイドさん達にまでそう呼ばれると何だか別人のようにも感じるしな。」
「だったら俺達の事も呼び捨てでいいよ。――――改めてよろしく、リィン。」
「ああ、こちらこそよろしく、ロイド。」
そしてリィンとロイドは互いに握手をした。
「ねえねえ、リィンさん!”灰の騎神”だっけ?もしリィンさんがよかったら、今後の”工匠”としての技術力を高める為に”灰の騎神”のデータを取らせて欲しいんだけどやっぱりダメかな?」
「シャマーラ、”灰の騎神”はリィンさんにとって大切な存在であり、メンフィル軍にとっても重要な兵器なのですから、幾ら何でも無理な注文ですよ、それは。」
「妹が無茶な事を言ってすいません、リィンさん。」
興味ありげな様子で聞いてきたシャマーラにエリナは指摘し、セティはリィンに謝罪をした。
「いや、別に気にしていないから大丈夫だよ。それに俺の方が、君達――――”工匠”に用があったから、ここで会えて何よりだよ。」
「ほえ?リィンさんがあたし達に?」
「もしかして我々に何か作って欲しい物でもあるのでしょうか?」
リィンの話を聞いたシャマーラは首を傾げ、エリナは不思議そうな表情で訊ねた。
「作って欲しいというか改良かな?君達”工匠”の技術力はゼムリアだけでなくディル=リフィーナでも秀でている話は噂には聞いているし、実際ヴァイスリッターの太刀は君達の父親――――”匠王”ウィルフレド卿が作成した上エリゼの武装も君達が作ったと聞いているから、君達ならヴァリマールの”太刀”をより強力
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