第10話
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新たなる風”の一員になる事を期待していた者の一人である事は存じています。」
「…………恐縮です。その…………失礼を承知でサンドロット卿について伺いたいのですが…………サンドロット卿は250年前ドライケルス大帝と共に”獅子戦役”を終結させたエレボニアの英雄である”槍の聖女”なのでしょうか?」
リアンヌの言葉に対して謙遜した様子で答えたリィンは真剣な表情でリアンヌに問いかけた。
「フフ、正確に言えばこの身体の持ち主はそうなのですが、私自身は違いますよ。」
「へ…………」
「マ、マスター!何もシュバルツァーにそこまで教えなくても…………!」
リアンヌの答えを聞いたリィンが呆けている中デュバリィは慌てた様子で指摘した。
「いえ、彼に関しては構いません。この身体の持ち主である”リアンヌ・サンドロット”も彼の事を随分と気にしていましたので。」
「へ。」
「え…………サンドロット卿――――”槍の聖女”がシュバルツァーの事を?」
「一体何故…………」
リアンヌの答えを聞いたデュバリィは呆けた声を出し、エンネアとアイネスは戸惑っていた。
「…………その件については後で教えます。それよりも私の”正体”の事についてですが――――」
そしてリアンヌはリィンに自身の正体を教えた。
「ええっ!?あ、貴女が”メンフィルの守護神”と称えられていた伝説の聖騎士――――シルフィア・ルーハンス卿の生まれ変わりだったなんて…………!しかもその生まれ変わり先がエレボニアの伝説の”槍の聖女”だと仰いましたが、一体何故250年以上前の人物が今も生きているのでしょうか…………?」
「フフ、それについては機会があれば答える時があるでしょう。―――貴方との邂逅を望む者達が他にもいるようですし、我々はこれで失礼します。――――行きますよ、デュバリィ、アイネス、エンネア。」
「「「ハッ!」」」
自分の正体を知って驚いているリィンに対して答えたリアンヌはある方向に視線を向けた後デュバリィ達と共にリィンから離れた。
「ハハ…………やっぱり俺達が君に話しかける機会を伺っていた事に気づいていたようだね。」
「さすがは結社最強の”鋼の聖女”にしてエレボニアの伝説の英雄―――”槍の聖女”よね…………」
するとリアンヌが視線を向けた方向からロイド達が現れてリィンに近づいた。
「貴方達は一体…………」
「―――初めまして。俺はロイド・バニングス。クロスベル警察”特務支援課”のリーダーをやっている者だ。よろしく。」
「同じくクロスベル警察”特務支援課”のサブリーダーを務めているエリィ・マクダエルです。以後お見知りおきを、リィン少佐。」
「私はユイドラから”特務支援課”に出向しているユイドラ領主の娘の長女――――セルヴァンティティ・ディオンです。親しい人達からは”セテ
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