第10話
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、他人の事は言えないがな。―――特に我らの場合、クロスベル動乱時は一応ディーター元大統領側に協力していたからな。その件も突いてくる可能性があることを考えると、ある意味我らの方がマスコミ達に対する発言を慎重にすべきかもしれんな。」
エンネアはリィンを労い、アイネスは苦笑していた。
「ハハ…………それにしても、デュバリィさんもそうだが、”鉄機隊”の人達の甲冑姿以外の恰好を見るのは新鮮だな…………」
アイネスの発言に冷や汗をかいて苦笑したリィンは気を取り直してそれぞれフォーマルな格好をしているデュバリィ達を見回した。
「まあ、馬子にも衣裳というものだからあまり気にしないでくれるとありがたい。」
「フフ、でも元”貴族”のデュバリィはシュバルツァー少佐のように自然に着こなしいるけどね。」
「え…………」
「ちょっ、他人の過去を許可もなく言わないでください!」
リィンの言葉に対してアイネスが苦笑している中デュバリィに視線を向けたエンネアの言葉にリィンが呆けている中デュバリィはジト目で反論した。
「えっと………もしかして聞いたら不味い内容だったか?」
「………別に不味くはありませんわ。隠しているという訳でもありませんし。貴方に教える機会が偶然なかっただけですわ。」
「偶然以前に、我らはついこの間までは敵対関係であったのだから、そのような機会がある方がおかしいのだがな。」
苦笑しながら聞いていたリィンに対してデュバリィが気まずそうな表情で答え、アイネスが苦笑しながら答えたその時
「――――フフ、ですが今では肩を並べて共に剣を振るう”戦友”の関係となったのですから、自然とお互いの事をよく知る事になると思いますよ。」
リアンヌがリィン達に近づいて声をかけた。
「え――――――」
「マスター!」
リアンヌの登場にリィンが呆けている中デュバリィは嬉しそうな表情で声を上げ
「こうして顔を合わせるのは初めてになりますね。―――我が名はリアンヌ・ルーハンス・サンドロット。かつては結社の”蛇の使徒”の一柱でありましたが…………私にとっての真なる主たるリウイ陛下とイリーナ皇妃陛下への忠誠の為に陛下達と共に結社の”盟主”を討伐し、お二方の身を守る騎士となった者です。」
「という事は貴女がデュバリィさん達の主である”鋼の聖女”…………――――お初にお目にかかります。自分はユミル領主の息子、リィン・シュバルツァーと申します。かつてはエレボニア帝国のトールズ士官学院――――”Z組”に所属していましたが、諸事情によってトールズを辞め、メンフィル帝国軍に所属する事になりました。」
リアンヌが自己紹介をするとリィンは呆けた表情でリアンヌを見つめた後自己紹介をした。
「ええ、勿論貴方がドライケルス殿が建てた学び舎で”放蕩皇子”がエレボニアの”
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