第9話
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らくエレボニア帝国でも”英雄”扱いされているであろうリィン少佐がメンフィル・クロスベル連合に所属している事をエレボニア帝国にも知らしめて、エレボニア帝国に混乱を起こす為でもあるかと思うわ…………」
「ったく、並行世界とはいえ自分の娘の婚約をそんなキナ臭い事に使うとか何考えてんだ、あのリア充皇帝は…………―――いや、向こうにはルイーネ姐さんもいるから、ひょっとしたらルイーネ姐さんの考えかもしれねぇが…………」
「どっちにしても、戦争や政治的な理由で婚約を利用されるお二人は可哀想ですよね…………」
ユウナの疑問に答えたエリィの推測を聞いたランディとノエルはそれぞれ疲れた表情で溜息を吐いた。
「――――表彰式は”祝勝会”の最初に行われるとの事だから、表彰式が終わって彼に対するマスコミの取材が終われば、彼も他の参加者達のようにパーティーに参加する事になっているから、もし彼に接触するのだったらその時に接触しなさい。」
「………わかりました。ロイド、有力者達が参加するパーティーに参加するのだから当然フォーマルな恰好に着替えてね。」
「あ、ああ。というか、そういった場で着る服は”黒の競売会”に潜入するために買ってもらった服しかないんだが…………ハハ、まさかこんな形で再び着る事になるなんてな。…………そういえばフォーマルな恰好で気になっていたけど、セティ達はどうするんだ?今からそう言った服が売っている店で買って、その場で着て行くのか?」
ルファディエルの説明に頷いたエリィはロイドに助言し、助言されたロイドは当時の事を思い返して苦笑した後ある事に気づいてセティ達に訊ねた。
「いえ、私達は既にユイドラからそれぞれ自分達のドレスを持ってきていますから、それを着て行きます。」
「ちなみにドレスは全部あたし達の手作りだよ♪」
「フフ、当時徹夜をしてまで作った事が懐かしく思えますね。」
ロイドの疑問にセティが答え、シャマーラとエリナの説明によってドレスをセティ達自身で用意した事実を知ったロイド達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「さすがは”工匠に不可能はない”を公言しているウィルさんの娘さん達ですよね…………セティさん達の事ですから、その内自分達の家や本格的な工房も自分達だけで作るんじゃないんですか?」
「しゃ、シャレになっていないよ、ティオちゃん…………」
静かな表情で呟いたティオの推測にノエルは冷や汗をかきながら苦笑した。
「やれやれ…………ロイド達がパーティーを楽しんでいる間、俺達の方は仕事かよ。」
「普段以上の”残業”をする事は確実なのですから、臨時ボーナスを出しても罰は当たらないと思うのですが。」
「あ、あのなぁ…………」
「クク、パーティーに参加しないお前達の方は後日”臨時ボーナス”としてどの飲食
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