第9話
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のは”灰色の騎士”―――リィン・シュバルツァー少佐だとの事だし。」
「ええっ!?そのリィン少佐って人はクロスベル侵攻軍の”総大将”まで討ったのですか!?」
「ああ、その手柄を評価されて”少佐”に昇進したとの事だ。」
ルファディエルのリィンの事についての説明に驚いたノエルにセルゲイがルファディエルの説明を補足した。
「おいおい…………空中戦での大活躍どころか”総大将”まで討ったのかよ、そのリィンって野郎は…………」
「そのクロスベル侵攻軍を率いていた”総大将”がどんな実力なのかはわかりませんけど、あの銀色の大きな戦艦―――”パンダグリュエル”でしたっけ?さすがにパンダグリュエルの中ではあの”騎神”って存在を操縦して戦う事はできないでしょうから、その”総大将”とはあたし達みたいに生身で戦って勝ったんですから、凄いですよね…………」
「「………………………………」」
セルゲイの話を聞いたランディは目を細め、ユウナは驚きの表情で呟き、二人のキーアは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「それとその表彰式の際にリィン少佐とヴァイスハイト皇帝の娘―――メサイア皇女の正式な婚約も発表するそうよ。」
「へ…………」
「む、娘!?やっぱりあの人、既に子供がいたんですか!?」
ルファディエルが口にした驚愕の事実に仲間達がそれぞれ驚いている中ロイドは思わず呆けた声を出し、ノエルは真剣な表情で声を上げた。そしてルファディエルはメサイアの事について説明した。
「並行世界の昔に生きていたリア充皇帝の娘の一人とか色々と無茶苦茶だな、オイ…………」
「そしてそんな人物がこちらの世界の現代に現れてそのリィンさんと出会った原因はどう考えても、”並行世界のキーア”の仕業でしょうね…………」
「「アハハ…………」」
説明を聞き終えたランディは疲れた表情で呟き、推測を口にしたジト目のティオに視線を向けられた二人のキーアは苦笑していた。
「それにしてもどうしてわざわざそのメサイア皇女殿下とリィン少佐の婚約を発表するんですか?ルファディエル警視の話によりますとヴァイスハイト陛下は元々お二人の婚約を認めていたとの事ですし…………」
「…………恐らく今回の戦で新たに生まれたメンフィル帝国の”英雄”であるリィン少佐と自国の皇女の婚約を世間に発表する事で、世間にメンフィルとクロスベルの関係がより強固になった事を知らしめて戦争で不安な気持ちを抱えているクロスベルの市民達の安心させる為だと思うわ。それとメンフィルと関係を深めている事で”クロスベルはゼムリア大陸最大にして最強の国家であるメンフィル帝国に国として認められて、既に国交を行っている事”で他国―――特にリベールやレミフェリアとの国交を開く足掛かりにする為でもある事も考えられるし、後は…………内戦終結の鍵となった事で恐
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