第9話
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けている中、ユウナが自身の推測をエリィに伝えた。
「ユウナの推測通り、マクダエル元議長も祝勝会に招待されているわ。…………まあ、エリィに関してはユウナが言っていた事もあるでしょうけど、かつての”特務支援課”の仲間としての気遣いで、将来政治や外交の道を進む事に決めているエリィの”社会勉強”やメンフィルとクロスベルの有力者達と顔見知りになって、様々な方面のコネクションを作る足掛かりにしてもらう為でもあると思うわよ?」
「あ……………………」
「……………………わかりました。せっかくの機会ですし、私も参加させて頂きます。」
ルファディエルの推測を聞いたロイドは呆けた声を出し、エリィは目を伏せて考え込んだ後目を見開いて答えを口にした。
「フフ、そう言うと思っていたわ。―――という事でロイド、貴方もエリィの付き添いとして”祝勝会”に参加しなさいね。」
「ええっ、俺が!?何で!?」
「あら、貴方は私と正式に婚約を結んでいるんでしょう?”黒の競売会”の時と違って今は偽の恋人関係どころか、本物の恋人―――いえ、婚約者同士の関係なのだから、今回の”祝勝会”に参加する私の婚約者として”祝勝会”に私と参加するのは当たり前じゃない。」
「そ、それは…………」
自分まで祝勝会に参加する事になるとは思わなかったロイドだったが、笑顔を浮かべたエリィの説明を聞くと反論をなくした。
(エリィさん、何気に自分がロイドさんの”正妻”であることを私達にアピールしている気がするのですが…………)
(アハハ、それはあたしも思ったよ〜。)
(別に私達は”正妻”の座を奪うような事は考えていないのですが…………)
(さすがはエリィさん。やはり一番最初にロイドさんと恋人になっただけはありますね…………)
(アハハ、そうだね。これ見よがしに私達がいる目の前で堂々とロイドさんと婚約者同士である事も宣言しているし…………)
一方その様子を見守っていたセティ、シャマーラ、エリナは苦笑し、真剣な表情で呟いたティオの言葉に続くようにノエルは苦笑しながら答えた。
「それに貴方の事だから、例の”灰色の騎士”の事も気になっているのでしょう?彼と直接会って話す機会でもあるのだから、貴方にとってもちょうどいい機会だと思うわよ?」
「!あの”灰の騎神”を操縦していたエリゼさんのお兄さん――――”灰色の騎士”リィン・シュバルツァーか…………さっき、今回の迎撃戦で活躍した人達も参加するって言っていたけど、彼もやはり”祝勝会”に?」
ルファディエルの指摘に血相を変えたロイドは真剣な表情でルファディエルに訊ねた。
「ええ。―――というか、”祝勝会”のメインは彼よ?迎撃戦で侵攻軍の多くの空挺部隊を撃破した事に加えて侵攻軍の”総大将”まで討ち取ったから、表彰される
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