第百四話 半島統一その四
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「そうだろ」
「だからですね」
「ああ、ここはな」
「是非にですね」
「半島全体から政治全般でな」
「多くの人材を採用して」
「それでやっていきたいんだよ」
まさにというのだ。
「これからはな、そしてな」
「半島の足場も固めて」
「やっていきたいしな、じゃあ人材をな」
それをというのだ。
「登用していこうな」
「半島全体からですね」
「早速な、それでまずは」
ここでだ、久志はさらに話した。
「南の王国からな」
「国王と王弟の二人ね」
清音が言ってきた。
「あの二人ね」
「勝ちはしたけれどな」
「二人共それぞれ政と軍に見るべきものがあるから」
「そう思ったからな」
それでというのだ。
「あの二人はな」
「絶対になのね」
「ああ、それぞれの得意分野にな」
政と軍にというのだ。
「充分に働いてもらうぜ」
「そうですか」
「ああ、それとな」
「それと、ですか」
「勿論他にもだよ」
「多くの人材を用いて」
「そしてだよ」
それからというのだ。
「半島全体の政をよりしっかりさせて」
「軍も強くするわね」
「そういえばシステムは整えたさ」
文武の官僚機構、それはだ。久志達は常備軍だけでなくそちらも整えでそのうえでことを進めてきた。
だがそれでもというのだ。
「けれどな」
「システムは出来ても」
「まだ空いているポストも多いしな」
「下部は少なくともローマとその周辺は整っています」
今度は紅葉が言ってきた。
「軍の方も」
「ああ、軍だと下級将校まではな」
「下士官も」
「けれど中級の士官以上がな」
「どうにもですね」
「足りないんだよな」
久志はどうにもという顔でだ、夕子にも応えた。
「本当に」
「特に将官は」
「大臣もな、俺達十三人だけだとな」
「足りないですね」
「まず大臣はな」
文の要はというと。
「順一と源三、清音と美奈代、夕子に双葉か」
「私も含めて六人ですね」
「大体な、あと将軍は」
こちらはというと。
「正、淳二、進太、剛、留奈に芳直か」
「私は将軍なのね」
「政も得意だけれど獣使いだしな」
それでというのだ。
「だからな」
「それでなのね」
「ああ」
まさにというのだ。
「どっちかっていうとそっちだな」
「そうなのね」
「それでな」
久志はさらに話した。
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