目覚め
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がり、ジェシカへと詰め寄る。
「え!?えぇ…オ、オルテガよ…そ、それが何か…」
「ねぇアルル…もしかして…あ「それ以上言わないで!」
ハツキの言葉を遮り、考え込むアルル。
オルテガ…それは10年前に魔王バラモス討伐の為に、アリアハンから一人で旅立ち、そして散った男…しかもアルルの父親の名前である!
アリアハン出身のハツキとウルフは、その事を分かっている為、アルルを気遣い心配そうに見守っている。
そんな事知らないリュカは、ジェシカを口説き相部屋の了承を得ていた。
「皆さん、お待たせしました。お部屋のご用意が整いました。どうぞおくつろぎください」
リュカのナンパが成功したタイミングで、店主が2階から下りてきた。
リュカだけが女性を伴い、部屋へと消えて行く…
暗い表情で部屋に入るアルル…
他の3人は、戸惑いながらも旅の疲れを癒す為、各々の部屋へと入って行く。
翌朝、あまり眠れなかったアルルは、皆が起きる前にベットから起き、村内を散歩する事に…
其処には、既に起きていたリュカが小鳥達と戯れている。
父親と関係を持った女性と、昨晩関係を持った憧れの男性…リュカ。
アルルの気持ちは複雑になり、リュカにどの様に接していいのか分からない。
「おはようアルル。どうしたの、元気ないね?何か相談事があるなら聞くよ」
「………オルテガとは…私の父なんです…」
「オルテガ?誰?」
さすがにイラつくアルル。
「昨日出会った、ジェシカさんが言ってた男です!」
「……あぁ!ジェシカさんの元彼ね!へー、さすがアルルのパパさん。趣味が良いね!」
「(イラ)趣味がどうとかじゃないです!父は私やお母さんを置いて、旅だったんですよ!それなのにこんな所で浮気をして…」
「イヤイヤ、浮気じゃないよ。ジェシカさんから聞いた話では、モンスターに襲われている所を、オルテガさんに助けられて、惚れちゃったジェシカさんが、お礼と称してベットで迫ったんだって。まぁ…もちろん、据え膳食わねばってヤツで、やる事はヤったみたいだけど…」
「同じですよ!お母さんを裏切ってるじゃないですか!」
「男なんて、そんなもんだよ…」
「父はお母さんの事など愛してないという事ですか?リュカさんもそうなんですか!?」
アルルは泣いていた。
リュカは優しくアルルを抱き寄せ、その場に座ると膝の上にアルルを座らせ宥めながら話す。
「アルルのお父さんは、お母さんの事を愛してるよ。」
「何でそんな事言えるんですか!」
「大好きな人の為に、世界を救う旅に一人で出たんだ!お母さんの事を愛していなければ出来ないよ。」
「じゃぁどうして…」
「男ってのはね、欲求を止められないもんなんだ!人によって処理の方法が違うだけで、皆同じなんだよ。」
「
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