第二章
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「今はこうしてな」
「飲んで食べるか」
「そや」
「理由にしながら飲み食い楽しみたいだけやないんか」
「そう見えるか」
「おら様にはな」
こんなことを話してだ、そしてだった。
二人でたらふく飲んで食べた、それでだった。
屈は千鳥足で自分と同じくふらふらになっている茅の共に店を出てだった、歩きつつこんなことを言った。
「今からギルド行こうか」
「そやな、旅の冒険者やって言うてな」
「そのうえでな」
身分はそうしたことにしてというのだ。
「神託でありそうな依頼探そうか」
「そうしよな」
二人でこんなことを話しつつ千鳥足でお互いに支え合いながら街のギルドに向かうがその途中でだった。
一行は街角で売られている新聞の一面や人々の話を聞いて次第に顔を顰めさせた、そしてであった。
屈は酔いつつも顔を真剣なものにさせて茅に言った。
「なあ、生贄とかな」
「ちょくちょく見るな」
「何やそれ」
生贄という単語について言うのだった。
「これは」
「そんなん認めてる宗教あるか?」
「もう太平洋と地下世界にはないわ」
多くの宗教、宗派がある勢力だがというのだ。
「一つもな」
「そやな」
「それがや」
まさにと言うのだった。
「何でそんな話が出る」
「わからんな」
「どうもな」
「ほな調べるか」
「わからんものは調べる」
屈はすぐに言った。
「そやからな」
「このことについてやな」
「すぐに調べるか、ほなや」
丁度二人から見て右手にあった売店を見てだ、屈は言った。
「あそこで新聞を買ってな」
「そしてやな」
「一面に生贄とかいう話が出てるし」
「調べるか」
「そうしよな」
こう茅に言ってだった。
二人はすぐに新聞を買い生贄と書かれているその一面を観た、するととんでもないことがわかった。
この街にある仏教の宗派が急激に勢力を拡大させ入門する者も多い。だが入門した者が一人としてなのだ。
「寺か出ることはない」
「それも若い女の子がな」
「寺に入門して出家したらな」
「一人も出ない」
「それでやな」
「生贄に捧げられてるか」
「そうした話が出てるんやな」
屈は茅に言った、二人で宿屋の中にある風呂に入りその湯舟の中で話しているのだ。
「それでやな」
「生贄とか街で話が出てるか」
「そういうことか」
「生贄とかな」
茅はどうかという顔で言った。
「噂としては悪質や」
「ほんまにな、けど本当の話やと」
「もっと悪質やな」
「そやからな」
それだけにというのだ。
「ここはな」
「是非やな」
「調べるか」
「仏教のその宗派のことを」
「元木宗か」
屈は宗派の名前も話に出した。
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