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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第137話:New Generationtype
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色の瞳を大きく見開いた。
ボロボロのマントを纏い、回路も露わな腕を伸ばしながら近づいて来るシグマ。
まるでゾンビを思わせる恐ろしい姿であった。
「うわあああああっ!!」
目の前の怪物のあまりの恐ろしさにアクセルは初めて恐怖した。
必死にバレットを乱射するが、痛覚を失っているのかシグマはバレットの攻撃などものともせず、笑いながらその大きな腕を振り上げた。
「フハハハハハッ!!」
「うわああああっ!!」
シグマに殴られたアクセルの体は容易く吹き飛ばされ、壁を突き破り見えなくなった。
「アクセルー!!」
それを見たルナの悲痛なアクセルを呼ぶ叫びが部屋全体に響き渡った。
「痛…っ、ルナ…このままじゃ、ルナがあいつに……」
起き上がるアクセルだが、大量の瓦礫に生き埋めとなっている状態のために軽量の射撃型のアクセルでは身動きがとれない。
「どうすれば…」
このままではルナがシグマにやられてしまうかもしれないが、しかしだからと言って特殊武器では自分も巻き込んでしまうし、自力で抜け出すのも不可能。
「どうすればいいんだ……こんな時…レッドだったら……」
レッドならばきっとこれくらいの瓦礫など吹き飛ばして死にかけのシグマなど倒せただろうに。
『アクセル、諦めるな。』
「え…?」
電子頭脳に響いた声に思わずアクセルは息を飲んだ。
『お前ならきっと奴を倒せる…』
もしかしたらダメージによる幻聴かもしれないが、しかしレッドの声が聞こえたことが今のアクセルにとって重要なのだ。
『突き進めよ…!!』
不敵な笑みを浮かべたレッドの幻が浮かび、そして消えていく。
思い出した…自分にはレッドの…彼が遺してくれた希望の光があることを。
ならばアクセルがすることはただ1つだ。
「(使わせてもらうよ。レッドの力を…)」
アクセルの体が光に包まれていく。
光が消えた時にはアクセルの姿はなく、レッドへと姿を変えていた。
そして瓦礫から脱出し、シグマと対峙しているルナに向けて衝撃波を放った。
「こ、これは…」
「見つけたぞ…ルナ!!」
大鎌を手にしたレッドの姿に驚きで声を失くしたルナの前に、レッドは降り立つ。
バレットを抜く暇さえ与えずにルナを蹴り飛ばし、そのまま守るようにシグマの前に立つと、レッドの後ろでシグマは勝ち誇ったように笑った。
「フハハッ!いいぞレッド!!お前の力をよこせ……あの小娘を始末した後は奴らに復讐だ!!」
シグマの体から先端がギラギラと光るコネクターが伸び、レッドを包む。
「(かかった!!)」
コネクターはレッドの体に次々と接続されていく。
「や、止めろおお
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