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緋弾のアリア ──落花流水の二重奏《ビキニウム》──
最初の大舞台 T
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「多分、居ないでしょうね。そのバスには、爆弾が仕掛けられてあるから」


爆弾──その観念連合で導き出されるのは、武偵殺し。
その単語を聞いて、先日の光景が鮮明に回想させられてしまった。大破した自転車と、見に受けた爆風。あれをまともに受けていたならば、生死は危うかっただろう。
自分の考えていることを何やら感じ取ったのか、アリアはこちらに流し目をしながら頷いた。


「そう、これは武偵殺しの仕業よ。恐らく先日と同一犯ね。最初の武偵は、バイクを乗っ取られたわ。次に車。その次が彩斗とキンジの自転車で、今回がバスよ。武偵殺しは毎回、減速すると爆発する爆弾を仕掛けて、遠隔操作でコントロールしているの。 でも、その操作に使う電波にパターンがあってね。彩斗たちの時も、今回も、その電波をキャッチしたわ」


そう説明してくれたアリアの語感には、気位が満ち満ちていた。そうして、その気位に負けないほどの凄まじい轟音が、頭上から存在感を放っている。車輌科のヘリコプターだった。


「──乗るわよ」


アリアの合図を最後に、パートナーになってから最初の事件解決が始まったのだ。

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