第十一幕その七
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「魂は不滅っていいますか」
「オズの国では体がなくなってもね」
「魂はあって」
「身体もすぐに戻ってね」
「死なないってこともあって」
「そう、家畜もだね」
皆が食べている彼等もというのです。
「一度食べられてもすぐに身体が戻るね」
「それで魂もそうですね」
「そうした風な死なない場合もあるんだ」
オズの国ではというのです。
「そうしたこともあるんだ」
「そうなんですね」
「そう、それでね」
「世界樹もそちらなんですね」
「そうしたことで死なないんだ」
そうなるというのです、そしてです。
「身体が何もならないという訳じゃないけれどね」
「オズの国で死なないっていうのはね」
かかしも五人にお話します。
「身体が最初からって場合と身体が何度も復活するって場合があるんだ」
「僕達は前者でね」
そしてと言う樵でした。
「それで家畜や世界樹の葉やお花は後者なんだ」
「だから樵さん達が退けたカリダや烏や狼も死んでいないんだ」
ジャックはドロシーがかかし達と会った最初の冒険のお話を出しました。
「身体がすぐに蘇ってね」
「ううん、そうした世界なんだね」
「オズの国はね」
「身体が死んでもすぐに蘇る」
「魂も死ななくて」
「それもオズの国の死なないってことなの」
「そうなんだ」
まさにと答えたジャックでした。
「オズの国はね」
「死なないっていっても色々ある」
考えるお顔で、です。神宝は言いました。
「そういうことだね」
「そうだよ、オズの国はね」
トトも五人にお話します。
「それもまた不死身なんだよ」
「不死身にも色々ってことだね」
「そうだよ、要するに魂と身体かな」
「魂があってだね」
神宝は五人を代表してトトに応えました。
「身体もあったら」
「そう、自分のね」
「それならだね」
「死なないんだ、身体が死なないかすぐに元に戻るなら」
「死なない」
「そうなるんだ」
こうお話するのでした、そしてです。
そうしたお話をしているとドロシーが戻ってきて皆に言いました。
「ではね」
「これからね」
「ええ、戻りましょう」
こうポリクロームに答えました。
「都までね」
「そうするのね」
「今からね」
「わかったわ、じゃあ私はね」
ポリクロームはドロシーのお話を聞いて言いました。
「世界樹の麓までね」
「そこまでついて来てくれるのね」
「そうさせてもらっていいかしら」
「ええ、いいわ」
ドロシーはポリクロームににこりと笑って答えました。
「貴女がそうしてくれるのならね」
「ではね」
「今からね」
「行きましょう」
二人でお話してでした。
ポリクロームは皆と一緒に世界樹を出るまで一緒に行くことになりました、
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