暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第54話 極寒地獄の番人、ツンドラドラゴンとの戦い!
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 奴らは前回ジュエルミートの捕獲に失敗している。だからジュエルミート級の食材であるセンチュリースープを狙ってきてもおかしくない。


「でもこのドラゴンさんは何処にも傷がありませんよ?」
「確かに傷らしきものはないね。どうやって殺されたんだろう?」


 アーシアと祐斗は外傷の無いメスの死体に疑問を抱いていた。傷がないって事は毒で殺されたか、それとも俺の想像もつかない方法で殺したのか……どっちにしろ気は抜けないな。


「取り合えずオスの死体を切り分けて異空間に保存しておこう。長い旅になるかもしれないから食料は多めにあった方がいい」


 俺はオスのツンドラドラゴンの身体をナイフで切り分けようとする。だがオスの頭から何かが飛び出してきて俺の脇腹に喰らい付いた。


「イッセー君!?」
「こいつは……ふんっ!」


 俺は脇腹の筋肉に力を入れて謎の襲撃者を体の外へ押し出した。


「ナイフ!」


 そしてナイフでその物体をバラバラに切り裂いた。


「イッセー君!大丈夫かい!?」
「ああ、俺は平気だ。問題はこいつだな」


 俺はバラバラにした物体に目を向ける、その正体は何と昆虫だった。まだ生きているようで体の欠片がピクピクッと動いている。


「む、虫さんですか……?」
「驚いたね、こんな極寒の地に虫がいたなんて……」
「一体何なんでしょうか?」
「分からん、だがこんなのも生息しているのならモタモタしているのは厄介だ。早くやることを済ませてリアスさん達と合流しよう」


 アーシア、祐斗が虫の存在に驚き小猫ちゃんが首を傾げる、だが俺にもこの虫の正体が分からなかった。


 だがこんな生き物がいるのならのんびりとしてはいられないな、そう思った俺はオスの身体を冷凍保存してルフェイの魔法で異空間にしまった。


「先輩、メスの方はどうしますか?食材として持っていきますか?」
「いや止めておこう。どうやって殺されたのかが分からないから食すのは危険だ。もしかしたら毒などで殺されてしまったかもしれないからな」
「じゃあせめて供養だけでもしてあげましょうよ」
「そうだな……ッ!?」


 俺はメスから何か得体のしれないモノを感じ取り後ずさる。なんだ……?今の悪寒は?メスに近づこうしたら感じたぞ。


(こいつはマズイ!俺の美食屋の感がそう告げている……!)
「先輩?どうかしましたか?」
「皆、急いでここを離れるぞ。何だか嫌な予感がするんだ」


 俺はそう言って急いでこの場を離れた。さっき感じた悪寒が何かは分からない、でもこの場にとどまるのは危険だと判断したんだ。


 だが俺達は後で運が良かったと思い知ることになる。メスの身体の中に
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