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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第54話 極寒地獄の番人、ツンドラドラゴンとの戦い!
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ツンドラドラゴンがもう一体?」
「こいつはもしかするとメスかもしれないな。小猫ちゃん、グルメスティックセンサーで調べてみてくれ」
「分かりました」
小猫ちゃんがツンドラドラゴンの死体にグルメスティックセンサーを当てる、すると様々なデータが浮かび上がった。
「カロリー、体長、捕獲レベル……あっ、ありました。どうやらメスみたいですね」
「やはりメスか、さっきの奴がオスだとすれば番だったのかもしれないな」
小猫ちゃんに調べてもらうとこの死体は俺の予想通りメスだった。俺は凍ったツンドラドラゴンの死体の匂いを嗅いでみる。うん?この匂いは……
「この死体、微量だが前にテリーの母親から嗅いだ羊水の匂いとフェロモンがする。腹の膨らみ具合からしてもしかすると妊娠していたのかもしれないな」
「子供さんがいたんですか……それは悲しいですね」
「そうか、番と生まれるはずだった子供が凍って死んだからオスが怒っていたんだね」
……『凍って』死んだ?俺は祐斗の言ったその言葉にある疑問が生まれた。
「ツンドラドラゴンはこのアイスヘルに適応した生物だ。生きている内に凍って死ぬなんて事はまずあり得ない」
「生きていたら……じゃあこのツンドラドラゴンは誰かに殺されたって事ですか?」
俺の言葉に小猫ちゃんも気が付いたようだ。ツンドラドラゴンはこの環境に適応した生物だ、生きているならば凍ることはまずない。だとしたらこの目の前の死体は何者かに殺されたツンドラドラゴンの死体が凍った物なんだろう。
これは推測だがオスのツンドラドラゴンはメスの為に食料を取りに行っていた、だが帰ってみればメスが何者かに殺されていてそれを見て怒った。その何者かは殺されたか逃げたかは分からないが怒りの収まらなかったオスが偶然出会った俺達に襲い掛かってきたのかもしれないな。
「でもツンドラドラゴンは捕獲レベル50を超えるんだよね?そんな猛獣を殺せる人物なんてそういるものなの?」
「いや、俺には心当たりがある」
「……美食會ですね」
祐斗はツンドラドラゴンを殺せる人物などそうはいないと言う。それは事実だ、このレベルの猛獣を殺せる奴は人間の中にはそういない。でも俺には心当たりがあった、それを察した小猫ちゃんが言った美食會だ。
「ヴァーリやグリンパーチ程の実力者ならツンドラドラゴンを殺すことは可能だろう」
「でもどうして美食會がここに?」
「皆、前にウール火山で戦ったグリンパーチの話を覚えているか?あいつらはGODを手に入れるのを目標としている、だからグルメ界に入るためにグルメ細胞を進化させないといけないはずだ」
「なるほど、美食會が美味いグルメ食材を狙っていたのはその為だったんですね」
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