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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第54話 極寒地獄の番人、ツンドラドラゴンとの戦い!
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貰うことがあるんだよな。


「グ…ガァ……ァァァァ……!」


 既にボロボロのツンドラドラゴンだが捕獲レベル50の意地を見せ立ち上がろうとする、だがそこに小猫ちゃんが頭突きを食らわせた。


「死体に鞭を打つ真似をして申し訳ありません、でも私達も負けるわけにはいかないんです!」


 小猫ちゃんは首の筋肉の力だけでもう一度跳び上がる、そして連続で頭突きを食らわせていく。


「イッセー先輩!最後は一緒に……!」
「分かったぜ、小猫ちゃん!」


 俺は小猫ちゃんが大きく跳ね上がったタイミングと共に、10連釘パンチをアッパーするように奴の顎に叩き込んだ。それと同時に小猫ちゃんが頭突きを喰らわせた。


「10連!釘パンチ!!」
「必殺!『偽マッスル・リベンジャー』です!!」


 そして最後の一撃でツンドラドラゴンの頭を同時に攻撃した。


「グゥ……ガァァァ……ァァァ……」


 その一撃が決め手となったのか、ツンドラドラゴンは吐血しながらフラフラと首を揺らしている。その瞳は俺達に対する憎しみに包まれていたが、ゆっくりと倒れこむと遂に息だえた。


「ごめんな、お前に恨みはないが襲ってくるのなら戦わなくちゃならないんだ……」


 俺は手を合わせてツンドラドラゴンに御免をした。せめてお前の肉や血は俺達が有難くいただくからな……


「イッセー君、やったね!」
「何とか勝てましたね……」
「ああ二人が来てくれなかったらもっと苦戦していただろう、本当にありがとうな」


 俺は二人に握手をすると、小猫ちゃんに声をかけた。


「小猫ちゃんの自分の身体に炎を纏わせて戦う戦法には恐れ入ったぜ。でも態々自分で火種を作らなくても俺かルフェイに炎を貰えばもっと楽にアレできたんじゃないか?」
「自分で起こした火じゃないと操作できないんです。体力も大幅に使ってしまうしもっと改善が必要ですね。私としては祐斗先輩の火薬などに驚きましたが……」
「勝つ為に手段なんて選んでいられるほど僕は強くないからね。それよりも……」


 俺達は話を中断してツンドラドラゴンの死体に目を向けた。


「こいつからは明確な殺意を感じ取った。俺達個人にというよりは『人間』そのものに……一体何があったんだ?」


 野生の生物が食う目的以外で殺気を出すのは考えにくい、あるとすれば目の前で我が子や番を殺されたりでもしたのか?だがこの時期に俺達以外にこの大陸に来るやつなどいるのか……


「師匠、こっちに来てください!」


 ルフェイが何かを発見したようでそちらに向かってみる。そこで俺達が発見したのは氷漬けになったもう一体のツンドラドラゴンの死体だった。


「ツ、
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