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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第54話 極寒地獄の番人、ツンドラドラゴンとの戦い!
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陸の一番上に着いた俺は下にいた小猫ちゃんに声をかけた。
「イ、イッセーさん!前に何かいます!」
「えっ……?」
俺の背中にいたアーシアが何かを見つけたようだ。前を見てみると猛吹雪の中に鋭く光る眼が浮かんでいた。そしてその全貌が露わになると俺は思わず叫んでしまった。
「こいつは……まさか『ツンドラドラゴン』か!」
そう、俺達の眼前にいたのは巨大なドラゴンだった。こいつの名はツンドラドラゴン、捕獲レベルは50を超えるこの大陸でも屈指の猛獣だ。
「ガァァァッ!」
ツンドラドラゴンは咆哮を上げると長い首を素早く動かして俺に喰らい付こうとした。
「おわっと!」
「きゃあぁぁぁっ!」
俺はアーシアとルフェイを抱えて咄嗟にその場からジャンプして攻撃を回避する。ツンドラドラゴンの一撃が俺達の立っていた足場を崩してその破片が下に落ちていった。
「拙い、崖の下には小猫ちゃん達がいるんだぞ!この!」
俺はツンドラドラゴンの首を掴んで遠くに投げ飛ばした。
「先輩!崖が崩れて氷の塊が落ちてきましたが何かあったんですか!?」
そこに下にいた小猫ちゃんが大声で俺に声をかけてきた。良かった、無事だったんだな。
「小猫ちゃん、皆は無事か!?」
「私達は無事です!でも一部の美食屋さん達が今の崖崩れに巻き込まれて……」
「……そうか」
くそっ、犠牲者が出てしまったか……美食屋が死と隣り合わせの職業だってことは知っているがやっぱり堪えるな……でも今は思考を切り替えないといけない。じゃないと待っているのは死だ。
「小猫ちゃん、この上にはヤバイ奴がいる。崖が崩れたことによってその辺は脆くなっているからこのまま登るのは危険だ。下の人達にここは危険だと伝えて迂回してくれ!」
「わ、分かりました!」
小猫ちゃんは崖の下にいる人達にツンドラドラゴンの存在を教えるように指示を出す。そして俺はツンドラドラゴンに向かっていく。
(しかしこいつは何故怒っているんだ?腹が減って気が立っているわけでもなさそうだが……)
ツンドラドラゴンの攻撃には明確な殺意があった。食うためではなく怒りや憎しみで殺そうとする殺気……自然界の生き物がこんな感情を出すなんて珍しいな。
「だが向かってくると言うのなら迎え撃つまでだ!ナイフ!」
ツンドラドラゴンの前足での踏み付けをかわした俺は、腹の下に潜り込んでナイフを放つ。
「チッ、浅いか……」
だがツンドラドラゴンの皮膚は思っていた以上に固く浅く切り裂いたぐらいのダメージしか与えられなかった。
ツンドラドラゴンは身体を回転させると自
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