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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第48話 脱出への希望
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、他の五人からは見えない位置に居る。
だが、他の五人は明らかに動揺していた。
奴等は何をしているんだ……???? と。
響「よっ……」
琴葉「ひゃうっ?? ねぇだめっ! 首になにか付けてるんだったら外して!」
響「だから、さっきから如何したんだぁ? 若しかして、感じてんのか?」
琴葉「違っ……!」
響「だったら問題ねぇだろ」
琴葉「んんっ〜〜??」
奴等は何をしているんだ???????? と。
???一分後。
琴葉「……っはぁ……はぁ……」
響「終わったぜ。上手く上に行けるみてぇだ」
「「「「「お前ら何してたの??」」」」」
◇ ◆ ◇
グレ「教えて! 変態メイド、響さぁん??」
響「死ね」
グレ「辛辣ェ。ま取り敢えずぅ、聞きたい事がある人が居るそうでーす」
シン「何故飛行魔法を使わない」
響「此の地下牢獄は、囚われてる奴等が魔法を使わない様に、魔力が殆ど無い状態なんだ。其処で魔法を使おうったって、使える訳ねぇだろ。阿保か」
ハク「じゃあなんで誰か魔法っぽいの使ってたのー?」
響「あの障壁か。ありゃ琴葉のだ。“権限”があんだよ。“魔力を使わずとも魔法を使う権限”。囚人だったら誰でも知ってんだろ?」
ハク「もっちろん?? 見た事ないけど! ってか禁忌だし??」
レン「グレースが地上の様子が分かるのも、その“権限”に関係あるのか?」
響「嗚呼、そうだ。マフィアの構成員の少しには権限が与えられてんかんな。因みに、俺は身体強化の権限、仁は武器生成の権限、白雪幹部は“蒼炎”遣いの権限、グレースは精神操作、んで琴葉が“絶刃”遣いの権限。ショボく聞こえんのもあるが、全部チート級な」
要「絶刃って何?」
響「琴葉の愛刀だ。“万物を斬る刀”っつー事で絶刃。空間も斬れるぜ。魔法っぽく見えたのも、刀の能力の一つな。ありゃイメージだから琴葉も打っ倒れたりしねぇが、普通に刀使ったら、あの琴葉でさえ打っ倒れる。刀が持つ莫大な魔力が全部流れ込んで、体内で魔力が暴走するのが原因な。因みに、絶刃遣いの権限がなけりゃ死ぬ。権限があっても、寿命は縮まるがな」
琴葉「よし……これでまた上に行けますよ。次の階が地下三階です。二階くらいまで行けば、如何にか天井を突き破る事も可能なんで、早く行きま」
「「「「琴葉ぁぁぁあああああああ????」」」」
琴葉「はいっ! 如何しました??」
「「「「うわぁぁぁあああああああああああああああ????????」」」」
琴葉「『うわぁ』じゃ分からないのですが……」
「「「「琴葉ぁぁあああああああうわぁぁぁああああああああ????」」」」
琴葉「それでも分かりませんよ……? というか耳元で叫ばな
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