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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第136話:Red
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確かに今はアクセルを休ませてあげたい。レッドの残骸を回収して弔ってあげたい…でも、それで私達が満足しても意味がないんだよ。」
「レッドアラートのリーダーであるレッドが倒れた今、クリムゾンパレスの頂上に向かうことは容易いだろう。いわばこれは俺達に訪れたチャンスでもある。」
元凶は奴でもレッドアラートのリーダーであるレッドが指揮をしていたのは間違いない。
指揮系統を失ったレッドアラートの生き残り達は混乱しているはずだ。
「だ、だけどよ…」
「行こう」
「え…?」
アクセルの言葉にルナは振り返ると儚い、けれど吹っ切れたような表情を見せていた。
「センセイを…シグマをやっつけなくちゃ…」
「…でも、少し休憩しようか……」
「そう…だな」
気持ちの整理を少しつけさせてからシグマの元に向かうべきだと判断したエックス達。
3人は2人から少し離れた場所で休息を取り、瓦礫の近くにいるのはアクセルと、アクセルとレッドの戦いを最後まで見届けたルナだけだ。
「アクセル…本当にいいのか?せめて…せめてレッドの残骸の回収だけでも…」
「…いいんだ」
「アクセル…本当にいいのかよ…?レッドを…お前の大事な人を…お父さんをほったらかしにしていくんだぞ?」
「いいんだ…行かないと、“そんなことをしている暇があるならセンセイをさっさと倒して来い!!”ってレッドにどやされちゃうよ」
笑いながら言うと、アクセルはルナの身体が小刻みに震えていることに気づいた。
顔を見るとルナが大粒の涙を流して声を殺して泣いていた。
「何でルナが泣くのさ?」
「お前が…泣かないからだろ…!!」
そしてルナは勢いよく自分と大して体格差がないアクセルを抱き締めた。
「お前…馬鹿だ…エックス達もレッドも馬鹿だけど、お前も劣らず馬鹿だ…」
「………」
「分かったよアクセル…そういうことなら、俺も最後までお前に付き合ってやるよ…シグマの糞野郎なんか軽くぶっ潰してさ…」
ゆっくりとアクセルから体を離すとルナは優しい笑みを浮かべながら言うとアクセルも頷いた。
「うん、ありがと」
アクセルが立ち上がろうとした瞬間に瓦礫から微かに紅い光が見え、2人は瓦礫をどかすと、それを手に取る。
「これ…」
「レッドの…」
レッドのDNAデータ。
レプリロイドの精製情報…いや、レッドの心が詰まっているもの。
「…そっか、レッドも一緒に戦ってくれるんだね?レッドの心はいつも僕と一緒なんだ……」
「良かったなアクセル…」
自分のことのように喜んでくれるルナにアクセルも自然に笑みを浮かべた。
そして少し離れた場所で休息を取っていたルインは心配そうに
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