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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第136話:Red
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様だがな…」

レッドは天を仰ぐ。

仲間のため、心ならずもイレギュラーハンターと戦い、結果として多くの仲間を失ってしまった。

過去を思い出せば、あいつが全ての元凶であった。

「…なるほどね…“センセイ”か……今日は一緒じゃないんだね」

若干声を低くするアクセル。

センセイの正体を知ったからこそ奴の横槍に気を付けなければならないからだ。

アクセルは記憶がないことを除いてもこの世界の戦いの歴史をあまり知らないが、それでも奴のしぶとさや悪辣さは歴史を知らないアクセルでもエックス達の会話で察することが出来た。

「相変わらず、何処に居るのかは分からんな…。案外近くに居るんじゃないか?」

「そっか…じゃあ気をつけないとね…」

空気が、肌で感じられるほどピリピリと張り詰めていくのを感じ、レッドはアクセルに振り返った。

「…さて、長話してる場合じゃなかったな?そろそろ始めるとするか!!」

「そうだね…」

「アクセル」

「うん、ルナは下がってて…これは僕の戦いだから」

「分かった。勝てよ」

ルナは最初の足場に戻り、アクセルとレッドの戦士の誇りを懸けた戦いが始まる。

最初に仕掛けたのはアクセルだった。

「喰らえレイガン!!」

アクセルの特殊武器の中で最も貫通性能の高いレイガンの光線が放たれた。

攻撃範囲を極限まで絞って放たれた光線は凄まじい速度でレッドの肩のアーマーを貫く。

「ふん、ちっとはやるようになったな。今度はこちらから行くぜ!!」

レッドが鎌を振るおうとする。

アクセルがレッドアラートに所属していた頃から見ていたレッドが好んで扱う衝撃波を放つつもりだろう。

「そう易々と当たらないよレッド!!」

衝撃波を跳躍してかわすとアクセルは即座にホバーを使い、安全に次の足場へと移ると再びレイガンをレッドに向けたが、レッドの姿は既にない。

「いない…?」

「よくかわしたな」

「!?」

声に反応して振り返ると半透明のレッドがいた。

どうやら空間移動で姿を消すのと同時に作り出した半実体の分身のようだ。

本体にダメージを与えることは出来ず、こちらはしっかりと攻撃を喰らう。

分身は刃を振り回し、アクセルを斬りつけた。

「痛っ…!!」

思わず激痛に呻く。

急所でなかったのが幸いだが、長期戦になれば間違いなく影響する傷だった。

直ぐさま、変身能力の応用で自己修復し、それによって傷は何とか塞がるが受けたダメージは消えない。

「どうした?そんなもんじゃないんだろう?」

「っ…当たり前じゃない。僕の新しい力はこんなもんじゃないんだ。飛べ、ウィンドブーメラン!!」

レイガンか
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