暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第135話:Wentos
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ないかな…?話せる…?」

「わ、私…ずっと、病気で寝たきりで…手術で…ミスで…死んで…」

泣きながらも何とか説明してくれた。

不運にもルナが覚えている一部の記憶は死の記憶である。

どういうわけかは知らないが、恐らくレプリロイド化の影響なのか手術中のことも覚えているようだ。

「ああ、手術って人間のメンテナンスみたいなもんだもんね…それで死んじゃったらメンテナンスが嫌になるわけだよね…でもどうしてその理由を言わないの?エックス達ならきっと事情を話せば何か対応してくれるはずだよ?」

「だって…弱味を見せたら馬鹿にされる…」

「……ああー」

それを聞いたアクセルは納得してしまった。

ジャンク屋もバウンティハンター同様に何だかんだで力がものを言う仕事だ。

アクセルやルナは子供だからそれが顕著で…特にルナは女の子なので弱味を見せたら見下されることが多かったのだろう。

「でもさ、エックス達はそんな奴らみたいじゃないよ。誰だって苦手や嫌なことがあるんだし。事情さえ説明すれば絶対に馬鹿にしたり見下したりなんかしないよ!!僕だってルナを馬鹿にしてないじゃない。」

「で、でも…」

「大丈夫!!」

不安そうにアクセルを見つめるルナにアクセルは安心させるように笑顔を見せた。

「もしルナを馬鹿にする奴がいるんだったら僕がそいつに問答無用でバーストランチャーをぶちかましてやるからさ!!」

「アクセル…」

「だからさ…行こう?事情を説明しないと。言いにくいなら僕が言うからさ」

そう言ってルナの手を引こうとするアクセルだが、その前にルナがアクセルに抱きついてきた。

「アクセル…」

「へ…?」

「…………ありがと…」

「へ?あ、その…うん…どういたしまして…」

女の子に抱きつかれると言うロボット生初の出来事にアクセルは赤面する。

「(お、女の子ってこんなに細くて柔らかいんだ…)」

それだけにこれだけ強くなるのにどれだけ苦労してきたのかが分かり、ルナの育ての親が目の前にいたらアクセルは罵倒したかもしれない。

何だかんだでアクセルを真っ直ぐな性格に育ててくれたレッドと比べれば女の子にこんな苦労をさせてどうするんだとアクセルは思った。

因みにルナの育ての親である女神は事情を知ったライト博士とワイリーに冷たい視線と蔑みの視線を受けていたりする。

「はは…ごめん…嬉しくて…」

少し恥ずかしくなったのか、ルナは目尻に涙を溜めながらも少し赤面しながらはにかんだ。

「(か、可愛い…)」

初めての感覚にアクセルは戸惑うが、取り敢えずルナの手を引いて通気口から出ると事情をエックス達に説明することに。

「トラウマか…」


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