暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第134話:Grakies
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んなド派手な登場して、乗っていた戦艦をぶち壊されれば嫌でも覚えるさ」

睨みながら皮肉を言うとグラキエスは不快に思うどころか愉快そうに笑った。

「だろうね。そして君が本物のルイン…僕達のオリジナルの人だね?」

「そのようだね…」

グラキエスの視線が自分達四天王のオリジナルと言えるルインへ移る。

「まさか、僕達と同じ人間素体型が2人も来てくれるなんて思わなかったよ。しかも僕達のオリジナルであるルインにもね」

「……多分君も元々人間だったんだろうけど…どうして君はシグマなんかに力を貸すの?理由を聞かせてもらいたいな?」

今まで世界を破滅に導こうとしたシグマに従おうとするグラキエス達がとても正気の沙汰とは思えない。

尋ねられたグラキエスは笑みを深めながらシグマに従う理由の説明を考えた。

「ふふ…うーん、そうだねえ。まあ、正直個人的に言わせてもらえば、僕はあの人にイグニスやテネブラエ程に好印象を抱いちゃいないさ。それでも死にかけの僕を回収してレプリロイドにしてくれたことにはあの人に感謝してるけどさ…」

「なら、どうして?イグニスやテネブラエのように何か理由があるの?」

「理由ね…話すよりも見てもらった方が早いかもね。」

そう言うと同時にグラキエスは海に飛び込むと、ルインとルナを振り返る。

「おいでよ。君達に見せたい物があるんだ」

ルインとルナも海に飛び込んで、水中に飛び込んでグラキエスを追い掛けると、そこは比較的浅いがここに来るまでの途中の水よりも水が濁っている場所。

「君達に見せたいのはこの汚い海の底さ。僕が人間の頃はまだシティ・アーベルのような都市が健在だったから大規模な海水浄化が行われていたけど、戦いが始まって、終わったら終わったで海水浄化を後回しにして人間達は自分達のことばかり、分かるかい?結局人間達は自分のことしか考えないんだ。海は広大だけど、無限じゃない… それを分かっていないお馬鹿さんが人間には多すぎる。僕はね海が好きなんだよ。だから海を滅茶苦茶にしておきながら地上が駄目になりそうだからって月に逃げようとする人間に愛想が尽きたのさ。僕は人間でなくなったことに心底歓喜したね。レプリロイドなら水中での活動に何の不自由もない。」

「へえ…偉そう事言っても、やってる事はイレギュラーと同じじゃないかよ」

吐き捨てるように言うルナにグラキエスはきょとんとしたが、次の瞬間に吹き出した。

「僕がイレギュラー?はは、面白いことを言うんだね君はさ。僕達人間素体型は元が人間だからね。普通のレプリロイドとは違ってイレギュラー化はしないよ。僕達は自分の意志で人類に反旗を翻したんだ。まあ、これが君達の言う人間的に都合の悪いイレギュラーなんだろうけどさ…とにかく僕は身勝手で薄汚
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