暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第133話:Tenebrae
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。」
それを聞いたルインは反射的に口を開いていた。
「それが例え利用されていたとしても?あいつが人間をただで救うはずがない。それでも従うの?」
「愚問だ。今の俺の命はあの方のためにある」
テネブラエがシャドウダッシュで動き回りながら絶え間無く攻撃を繰り出す。
「(何とか彼の隙を見つけないと…)」
考えているうちにテネブラエがルインに目掛けてクナイを繰り出してくる。
ルインはシャドウダッシュで避けるが、すぐさまテネブラエは体を反転させてクナイを手にして駆けてくる。
ルインの目前に迫ったテネブラエが、クナイで斬りつけてきた時、ルインはクナイでテネブラエのクナイを受け止めると見せかけて、素早く跳躍して背後を取った。
「!?」
そしてテネブラエのクナイから逃れたルインは、振り向こうと体勢を変えようとするテネブラエに隙が生じたのを見るとその隙を逃がすルインではない。
この一撃で決める。
「とどめのダブルチャージショット!!」
ルインはしゃがみこみ、テネブラエが振り向きざまに投擲したそのクナイをかわすとXアーマーに換装してテネブラエに至近距離からのダブルチャージショットを放った。
テネブラエはそれをかわすことも出来ずにダブルチャージショットをまともに喰らってしまう。
「ぐっ…馬鹿な…!!?」
膝を着くテネブラエ、ダブルチャージショットを至近距離から喰らったと言うのにまだ動けるくらいの余裕はあるようだ。
ルインはバスターをテネブラエに向けながらそれを静かに見つめる。
「(ダメージ危険域、これ以上の戦闘続行は不可能か…)撤退する…っ」
これ以上の戦闘続行は出来ないと判断し、シャドウダッシュでこの場を去るテネブラエ。
「ふう…」
ルインが溜め息を吐くのと同時に、ルナもバウンディングへの変身を解除してテネブラエのDNAスキャンも完了したので2人はハンターベースに帰還する。
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