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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第47話 戦う
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意味の分からない放送が何回も流れ、二人がそれを異変に感じる。何か、拙い事をやってしまったのではないか、と。
???そして、戸惑う二人を嘲笑う様に、崩壊しかけている廊下に手を叩く音が響いた。
「実に素晴らしい戦いだったよ。橙条君」
黒より黒い色を纏った、彼???黒華湊の嗤い声と共に。
◇ ◆ ◇
「……橙条??」
脱獄した囚人と独断で出て行った看守を回収しに来た、第一魔法刑務所の朱乃以外の四人の看守達が、爆発音を聞いて一斉に走り出す。
爆発音がした場所が、朱乃が向かった場所に近いと判断したからだ。
「嗚呼、随分と遅い到着だったね。と言っても、数秒遅いだけかな?」
「橙条??」
他の三人より少し早く爆発音が聞こえた場所に着いた神白が声を上げる。
マフィアの首領、黒華湊が立っている後ろで、橙条雅人と橙条朱乃が重なって倒れていたからである。
「貴様ァッ??」
「そんなに怒らないでくれ給え。二人は勿論生きている。“ねぇ、仁君”?」
「はい。首領」
廊下の奥から、橙条との戦いで死んだ筈の仁が現れる。無傷の状態で。
何度殺しても、何度も蘇る。
それがマフィア幹部。
主を殺すまで、何度だって、何度だって生き返って。
主の為に戦う。
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