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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第53話 アイスヘルへの航路は命がけ!?新たな仲間と激戦の予感!
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人さん、俺が煽っておいて済まないがそれ以上は流石に拙いだろう。それに船が大分遠くに行ってしまったぞ』
「な、なんだって!?」
ドライグに声をかけられて慌てて船の方を見てみる。ドライグの言った通り船ははるか遠くに行ってしまっていた。
「拙いぞ!このままじゃ置いていかれてしまう!」
「大丈夫だよ、イッセー君。あたしと黒い靴ならあっという間にあそこまで戻れるよ。ほら、手を繋いで」
「こうか?」
俺とイリナは指を絡ませるという所謂『恋人つなぎ』で手を繋いだ。そしてイリナはダークブーツで何かを蹴るような動作を取るとすさまじい速度で船に向かっていった。
「こ、これは風を切る音によって生まれた『空気の振動』を地盤にして高速で動いているのか……!」
「うん、そうだよ。音響の踏技『音枷』っていう高速移動用の技なんだ」
イリナの出す速度は凄まじく、僅か数分で離れていた船に戻ることが出来た。
「ふぅ……何とか無事に戻ってこれたな」
「ごめんねイッセー君、私が我儘を言ったからこんなことに……」
「別にいいさ。イリナのお蔭で戻ってこれたんだし俺も楽しかったよ」
「んんっ……イッセー君のナデナデ気持ちいいね……」
落ち込むイリナの頭を優しく撫でると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。その後俺達は皆が寝ている部屋に戻ってもう一度寝ることにしたのだが……
「なあイリナ、抱っこはさっきもしたし離れないか?」
「えー、こうしていたっていいじゃん」
イリナは俺に抱っこされて寝たいと言い出した。皆が起きたら間違いなく追及されるぞ、特に小猫ちゃんには……
「流石にここでくっついて寝るっていうのはちょっと……」
「どうしても駄目?」
「ぐっ、ううぅ……分かったよ」
上目づかいでおねだりされると俺は何も言えなくなってしまい承諾してしまった。
「ありがとうイッセー君、大好きだよ♪」
「むぐっ」
感極まったのかイリナは嬉しそうに俺に抱きつくとキスをする。結局俺はイリナを抱きしめて寝てしまったので昼頃に起きると小猫ちゃん達に尋問されてしまった。
「まったく!先輩は浮気者です!そんな素敵なイベントを私とではなくイリナさんと過ごすなんて!」
船内にある食堂に移動した俺達は小猫ちゃんに説教されていた。彼女はぷんすかと怒りながら『金色イクラ』の『醤油バッタ』漬けを『プラチナ米』にかけて食べる、するとぷんすかと怒っていた小猫ちゃんは満面の笑みを浮かべた。
「美味しいか?小猫ちゃん」
「はい、とっても美味しいです……ってそんなことでは誤魔化されませんよ!」
機嫌を直してくれたかと思ったがそう甘い話ではなかったようだ。さて
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