第7話
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なる私達メンフィル・クロスベル連合に対する対策をたてるためにも、この戦場からの離脱を考えてもおかしくありませんね。」
エリスの疑問に答えたフォルデの推測に頷いたリィンの説明を聞いたセレーネはルーファスの事を思い返し、ステラは静かな表情で呟いた。
「それに”煌魔城”でのオズボーン宰相に対する忠誠心を考えると、あの人はようやくオズボーン宰相の子供達の”筆頭”として堂々と動けるようになったのに、”想定外の出来事によって異国の地であるクロスベルに敗北して命を失う”という事は絶対に受け入れられないだろう。―――だから俺はルーファスさんのそういった性格を利用し、今回の戦での一番の”手柄首”である彼を”討つ”。」
「お兄様…………」
「……………………」
クラスメイトであり、大切な仲間の一人であるユーシスが慕っていた兄でもあるルーファスを討つ事を口にしたリィンをセレーネは複雑そうな表情で見つめ、エリゼは重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込んでいた。
「―――ベルフェゴールが格納庫を探しているとはいえ、俺達が先に見つける可能性もある。俺達はベルフェゴールの合流を待ちつつ、艦内の緊急離脱用の飛行艇がある格納庫を探す。勿論途中で出会う敵兵は全員殲滅するぞ!」
「「「「はいっ!」」」」
「おうっ!」
リィンの号令にエリゼ達は力強く答え
「―――来い、メサイア!メサイアはエリスのサポートを頼む。」
「わかりましたわ。」
更にメサイアを召喚してメサイアに指示を出した後エリゼ達と共に艦内に突入した。
〜通路〜
「き、貴様は…………!?」
艦内の緊急離脱用の飛行艇がある格納庫を探す為に艦内の探索をしつつ、時折出会う正規軍の兵士達を殲滅しながら進んでいたリィン達だったが突如聞こえた声に足を止めて武装を構えて声が聞こえた方向に視線を向けると、そこには武装を構えたクロイツェン州の領邦軍がいた。
「あの軍装は確か領邦軍でしたね…………」
「ええ…………それもあの色はクロイツェン州の領邦軍ですわ…………」
兵士達の軍装を見たステラとセレーネはすぐに相手が正規軍ではなく、領邦軍である事に気づいた。
「貴様は確か”特別実習”とやらでバリアハートに訪れて、レーグニッツ知事の息子の脱走を手助けしたユーシス様の同期生…………!」
「何だと…………!?」
「という事はケルディックやバリアハートで我らを邪魔した”Z組”とやらの一員か…………!」
「……………その口ぶり、バリアハートの地下水道で俺達を包囲した領邦軍の兵士の一人か…………」
「お知り合いなのですか?」
領邦軍の一人が口にした言葉を聞いた他の領邦軍がリィンを睨んでいる中静かな表情で呟いたリィンにエリスが訊ねた。
「ああ。”特別実習”でバリアハートを訪れた際、俺のクラスメイ
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