第7話
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グリュエルの艦内に突入した!
〜ブリッジ〜
「て、敵軍、艦内への侵入を開始しました!」
「…………く…………っ…………(やむを得ん、か…………)」
メンフィル・クロスベル連合軍が艦内に突入する様子を部下が慌てた様子で報告している中唇を噛み締めて端末を睨んでいたルーファスはその場から離れ始めたが
「こんな時にどこにいくつもりだ、ルーファス卿!?」
ルーファスの行動に気づいたワルター中将が呼び止めた。
「…………今回のクロスベル侵攻、誠に遺憾ではありますが我が軍の敗北、並びにクロスベル侵攻は”失敗”という結果になってしまう事は目に見えています。ならば私はクロスベル侵攻軍を率いる将として今回の失態の責任を取るために、中将閣下を含めて一人でも多くの兵達をエレボニアに生還させ、今回の件で知った情報を持ち帰って頂くために私自身も前線に出て兵達に脱出用の飛行艇が待機している格納庫へと続く撤退ルートの確保の指揮をし、中将閣下達が撤退を終えるまで死守するつもりですので、中将閣下は撤退ルートの確保の連絡が来るまでこちらで指揮を取ってください!」
「ルーファス卿、そなた……………………―――よかろう、エレボニアに帰還した際は皇帝陛下や宰相閣下達にそなたのエレボニアと皇帝陛下に対する真の忠誠心をお伝えしておこう。―――そなたの武運を祈っている。」
「ありがたき幸せ。中将閣下にも女神達のご加護を。」
そしてワルター中将に自分がブリッジから離れる理由を説明してワルター中将が納得すると急いでブリッジを出てARCUSを取り出してある人物に通信をした。
〜通路〜
「―――こちら、”黒兎”。」
「私だ。これよりパンダグリュエルからの離脱を開始する。君は急いで私に合流し、合流後はクラウ=ソラスのステルス機能を発動させて私を離脱用の飛行艇を待機させている格納庫まで同行してくれ。もちろん、君も私と共に脱出用の飛行艇に乗ってパンダグリュエルから離脱してもらうから安心してくれ。」
「…………了解しました。これより行動を開始します。」
「…………ようやく、宰相閣下の”子供達”の”筆頭”として動けるようになった私がこんな異国の地で果てる訳にはいかないのでな。―――すまないが貴方は私の為にこの艦と運命を共にしてくれ、ワルター中将。」
ある人物―――アルティナに通信でワルター中将に説明した内容とは全く異なる内容の指示をしたルーファスはブリッジに続く扉を見つめて不敵な笑みを浮かべた後急いでその場から離れ始めた。
〜甲板〜
一方その頃メンフィル・クロスベル連合軍が艦内への突入をしている中セレーネ達はヴァリマールとヴァイスリッターの元へと向かった。すると二体からそれぞれリィンとエリゼが光に包まれて出てきた。
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