第十一幕その四
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「北欧神話じゃないかな」
「あっ、そうね」
恵梨香もジョージの言葉に頷きます。
「蛇さんは最初根っこの方にいたっていうし」
「世界樹自体が北欧神話だし」
カルロスもこのことを知っています。
「そのままだね」
「世界樹はクリスマスツリーの元になったっていうけれど」
ナターシャはこのことから考えるのでした。
「この世界樹はツリーであって北欧の世界樹でもあるのね」
「そうなの、この世界樹もね」
まさにというのです。
「北欧神話の影響があるのよ」
「そうなんですね」
「やっぱりそうなんですね」
「世界樹だけあって」
「北欧神話みたいにですね」
「蛇さんも鷲さんもいるんですね」
「そうなの」
実際にというのです。
「とはいっても北欧神話みたいにお互い仲が悪くはないわ」
「北欧神話だとね」
かかしが五人にこの神話のことをお話します。
「蛇と儂はそれぞれいがみ合っているね」
「はい、世界樹の根っこと頂上で」
「お互いにいがみ合ってます」
「離れてますけれど」
「連絡役の栗鼠も仲違いを煽って」
「それで凄く仲が悪いです」
「そうだよ、けれどね」
オズの国ではというのです。
「全く違って仲がいいんだ」
「そこはオズの国だからね」
樵も五人にお話します。
「最初からなんだ」
「仲がいいんですね」
「それで一緒にいてですか」
「お花を見ているんですね」
「世界樹の頂上で」
「そうしているんですね」
「そうだよ、それにどちらも優しいから」
そうした性格だからだというのです。
「安心していいよ」
「怖くないんですね」
「鷲と蛇でも」
「どちらも怖かったりしますが」
「そすいた生きものじゃないんですね」
「安心していいんですね」
「そうだよ、だからお花は簡単に摘めるよ」
そう出来るというのです。
「すぐにね」
「言うならね」
今度はジャックが言います。
「お花の番人かな」
「その鷲さんと蛇さんは」
「そうした生きものなんだ」
「世界樹のお花を守っている」
「そうしているんだ」
「お花の傍にいて」
「そうだよ、世界樹のお花は特別なお花だからね」
それでというのです。
「護衛も必要だしね」
「特別なお花」
「これまで世界樹には沢山のお花が咲いてたけれど」
「果物の実が成るし」
「色々な種類のお花が咲いているけれど」
「世界樹にしかない、それも一輪だけのお花だから」
それでというのです。
「世界樹のお花って呼ばれてるんだ」
「そのお花にね」
これからとです、ポリクロームも言います。
「今から摘みに行くのなら」
「ええ、鷲さんと蛇さんには後でね」
「私達も遊びに行ってね」
「一緒に飲んだり食べたりするわ」
「そうするわ
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