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オズのファイター大尉
第十一幕その三

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「本当にね」
「そうよ、だからね」
「あと少し頑張ってね」
「ここまで来たら少しだから」
「頑張って行ってね」
「そうさせてもらうね」
「それとですけれど」
 ここで神宝がニンフ達を見て言いました、緑の髪の毛を持つ彼女達を。
「ニンフの皆さんはこの世界樹の」
「そう、妖精なの」
「世界樹の精なの」
「世界樹から出てきたね」
「妖精なのよ」
「そうですね」
「私達と仲がいいけれど」
 エルフの一人も神宝にお話します。
「生まれた経緯は違うの」
「エルフは人間やノームと同じで」
「ニンフは完全な妖精よ」
「私達虹の妖精と同じよ」 
 ポリクロームも神宝にお話します。
「妖精だからね」
「そうなんですね」
「そこはわかっておいてね」
「エルフの人達と仲がよくて外見が似ていても」
「ニンフの娘達は妖精なの」
「それでここのニンフの人達は」
「世界樹の妖精なの」
 そうした人達だというのです。
「世界樹から生まれたね」
「成程、そういえばニンフの人達は」
 この人達のことをさらに考える神宝でした。
「オズの国の各地にいますね」
「そうでしょ」
「森のニンフ、河のニンフ、海のニンフ、山のニンフって」
「それぞれの場所でね」
「ニンフがいますね」
「そうなの、オズの国ではね」
 そうなっているというのです。
「ニンフの娘達も大勢いるのよ」
「こういうのってね」
 ドロシーも言います、その言うことはといいますと。
「オズの国ならではよね」
「妖精も普通にいる国ですね」
「だからね」
 それでというのです。
「世界樹にもいるのよ」
「そうなんですね」
「世界樹にいたら」
 それでとです、ドロシーは神宝にお話しました。
「絶対に会えるのよ」
「世界樹のニンフさん達に」
「今だってね」
「あとね」
 そのニンフの一人が五人にお話しました。
「お花のところには鷲と蛇がいるのよ」
「鷲と蛇がですか」
「そう、いつもいてね」
 そうしてというのです。
「お花を見ているのよ」
「そうなんですね」
「蛇さんは元々根っこの方にいたの」
「それが今はですか」
「そう、頂上の方にね」
 そちらにというのです。
「移ってね」
「お花を見ているんですね」
「鷲さんと一緒にね」
「そうですか、世界樹には鷲さんと蛇さんもいるんですね」
「あらゆる生きものがいて」
 そしてというのです。
「そうした人達もいるの」
「そういうことですね」
「ええと、世界樹の鷲さんと蛇さんって」
 ジョージが連想することはといいますと。
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