第十一幕その二
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「いつもね」
「親孝行はいいことですよ」
神宝はドロシーに笑顔でお話しました。
「そのことは」
「ドロシーさんにとってお父さんとお母さんはヘンリーさんとエマさんですね」
恵梨香はドロシーにこう言いました。
「だからですね」
「お二人への孝行を忘れないんですね」
ジョージもこのことがわかりました。
「そうですね」
「だから孝行を忘れないで」
カルロスはドロシーに笑顔でお話しました。
「今回も、ですね」
「だから葉も手に入れて」
そしてと言うナターシャでした。
「お花もなんですね」
「ドロシーは孝行娘だよ」
こう言ったのはかかしでした。
「これ以上はないまでにね」
「僕達もいつも見ているけれど」
樵はドロシーの親友の一人として見守っているのです。
「いつもお二人のことを考えているんだよ」
「オズの国でもかなりの孝行娘だよ」
こう言ったのはジャックでした。
「このことでも有名なんだ」
「僕もいつも一緒だけれど」
トトはカンサスにいた時からドロシーと一緒なのでこのことは他の誰よりもよくわかっていて言うのです。
「ドロシーは本当に孝行娘だよ」
「お父さんとお母さんじゃないけれど」
それでもとです、ドロシー自身も言います。
「私にとってはね」
「お二人はだね」
「お父さんとお母さんよ」
大尉にもこう答えます。
「本当にね」
「そうした人達だね」
「とても優しいね」
「だからいつもプレゼントをしてだね」
「会いにも行くの」
そうしているというのです。
「これからもそうしていくわ」
「そうだね、じゃあね」
「世界樹のお花のところに行きましょう」
「頂上までね」
こうお話してでした、そのうえで。
皆でさらに上に進んでいきます、すると今度はです。
エルフ達にです、ニンフ達に会いました。姿は似ていますがニンフの髪の毛は奇麗な緑で目は青くてお肌も緑がかっています。エルフ達はすっきりとした白い上着にズボンか丈の長いスカートでニンフ達は薄い生地のエメラルドグリーンのひらひらとした身体全体を包むローブを着ています。その彼等がです。
ポリクロームを見てです、彼女に笑顔で言いました。
「ポリクロームじゃない」
「ドロシー王女も一緒だし」
「かかしさん達もいるし」
「どうしたの?」
「ええ、世界樹の頂上まで行って」
そしてとです、ポリクロームが彼等に答えます。
「お花を手に入れるの」
「そうなの、あと少しよ」
「あと少しで頂上よ」
「頑張って頂上まで行ってね」
「そうしてね」
「ええ、皆でね」
そうするとです、ポリクロームはまた答えました。
「そうするわ」
「もう雲の高さだけれどね」
「周りには雲も見えるし」
「かなりの高さに来た
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