第二章
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それを三本買った、するとインスタントラーメンを合わせても八百円程だった。沢井はこれはと会心の笑みを浮かべた。そうして酒とインスタントラーメンを手にレジに向かって全て買った。そこからは寄り道もしなかった。
沢井は家に帰ると妻に只今と言ってからまずは風呂に入った、その後で夕食の親子丼を食べてからだった。
その後で自分でインスタントラーメンを作った、鍋に水を入れて沸騰させてから袋の中の麺を入れて三分煮てだった。
袋の中に麺と一緒に入っているスープや胡麻をかけてだった。鍋ごとテーブルの上に持って行って酒と一緒に飲み食いをはじめた。炭酸のコーラ味の酒はインスタントラーメンに随分と合っていてだった。
美味かった、それで彼は妻に飲んで食べながら言った。
「これで八百円位なんだよ」
「あら、安いわね」
妻も夫の話を聞いてそれはという顔になった。
「お酒もラーメンも結構な量なのに」
「インスタントラーメンでな」
「缶の炭酸のお酒で」
「これだとな」
「それだけの量でも八百円位なのね」
「千円いかなくてな」
沢井もこれは無理だと思っていたけれどだ。
「これだけだよ」
「そうなのね」
「これはいいな」
「お酒を飲むには」
「安くてしかも結構な量でな」
酒も肴もだ。
「尚且つ美味い」
「インスタントラーメンとそうしたお酒の組み合わせは」
「これがいい、だからな」
「これからはっていうのね」
「お金がない時はこれでいくな」
沢井はインスタントラーメンをすすり酒を飲みつつ妻に話した、酒を楽しみ終えた時もう彼は満腹でしかもかなり酔っていた。金がなくてもこれならたらふく飲んで食べられる、このことがわかって満足した。ただ翌朝二日酔いになっていたので飲み過ぎには注意せねばと自戒した。
安く飲んで食べて 完
2019・5・13
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