暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第132話:Ignis
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違うようだな」

「…………」

イグニスの言葉に対してルインは普段は穏やかな目付きを鋭くして睨む。

「おい、同胞ってどういうことだ?」

「お前も私達とルインと同じように人間素体型だろう?お前からは私達と同じ独特の反応を持っているから一目で分かったぞ」

「ルナが私と君達と同じ…ならやっぱり君達も元は人間だったんだね」

今までルインは単なる偶然かと思っていたが、どうやら人間素体型レプリロイドは普通のレプリロイドとは独特の気配と反応を持つようだ。

「そうだ。力を得るために貧弱な人間の体を捨て、レプリロイドに進化した。レプリロイドがこの世に誕生してから私達人間はただの抜け殻のようになってしまった。イレギュラーが現れるとただ逃げ惑う日々。私はそんな自分に嫌気が差していたのさ、そしてイレギュラーの暴走に巻き込まれて死にかけた時にあの男が現れた。“私に従うのなら貧弱な人間の肉体ではなく強大なパワーを持ったレプリロイドの肉体を与えよう”とな。レプリロイドに進化し、その力を振るった時は歓喜に震えた…人間時代はまるで手も足も出なかったイレギュラーがまるでゴミのように一蹴出来たのだからな…正に神の恵みと言うべきだろう」

「違うね」

イグニスの力に酔った発言にルインは冷たい表情で言い放つ。

「何?」

「そんな物は進化じゃない。そして君に与えられたのは神の恵みでも何でもないただの悪魔の狂気だよ」

「大体、そんなふざけた進化なんかねえよ。限りある人間の体を捨てて、そんなふざけた力を喜んで振り回してるてめえがしてることはただの“暴走”だ。」

ルインとルナの反論にイグニスは背中のナックルバスターに手を伸ばす。

「私達よりも早くこの進化に恵まれた貴様らに……私の気持ちなど分からんさ。何時イレギュラーが発生するか分からず、目の前のレプリロイドに怯える日常の恐怖などな!!」

ナックルバスターを構え、ルインとルナに向けてショットを放つ。

「こんなもん…」

回避しようとした時にショットの弾道が変化し、虚を突かれたルナは直撃を受けた。

「ぐっ!!弾道が変わった…!やっぱりこいつは…」

「ルナ、気をつけて。彼女が私のFXアーマーを元にして造られたなら性能も準ずるはずだよ。あれはナックルバスターによる遠近戦闘もこなせる万能タイプ。パワーも他の奴らとは比較にならないはずだよ!!」

「ほう?流石だなルイン。流石は私達のオリジナル…とでも言っておこうか。貴様にはこれをくれてやる!!」

イグニスがダッシュで距離を詰めると、オリジナルであるルインには出来ないダッシュからのメガトンクラッシュを繰り出す。

「なっ!?メガトンクラッシュはダッシュからの使用は出来ないはずなのに…」

「私は
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