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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第46話 動く
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の五人は赤ちゃん……
まぁ良いや。取り敢えず、そんな事があって、第一魔法刑務所内はマジで大騒ぎ。
「取り敢えず、私と青藍を中心とした五人くらいの看守でマフィアビルに乗り込むぞ。目標は五人の回収だ」
「流石に少なくない? 戦闘が目的じゃないとしても、流石にマズイんじゃ……」
「恐らく、橙条は警備に見つかり次第、口封じの為に直ぐに戦闘を始めるだろう。彼奴は決して弱くない。だから、マフィアのは彼奴の対応に追われるだろう。だから、そうやって対応に追われている所に少人数で忍び込んで、五人を回収して逃走する。どうだ?」
「おっけー?? じゃあ橙条ちゃんと汐梨ちゃんと姐さん呼んでくる??」
「は……? まぁいいか……」
四舎の看守室を飛び出しつつ、俺は電話を掛けた。
相手は看守長。この作戦の内容を報告する為に。
上手くいくかはわからない。
いかない確率の方がきっと高い。
だけど、何故か行かないといけない気がしたから。
まーさんと要っちが言っていた、“黒華琴葉”って言う人の事が気になって仕方がなかった。
その人について、大切な事を忘れてしまった様な気がしたから。
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