40植物、菌類との契約
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用していたwin95、98の様な制約から逃れられる。
それでも4次元空間の単細胞生物のような最下層からの進化が必要になり、5次元空間に到達するまでに様々な制約と呪いを受ける地獄。
究極の11次元や23次元の神の座に到達するまで、数億年数兆年の地獄での生活を強要される。
アンリマユと言う存在が正しく、奇跡を起こして願望器を正常に作動させた悪魔の装置、ルビー、サファイヤという装置はこの世に存在してはならない。
あれこそが鬼で悪魔の所業で、聖杯と言う願望器も地獄世界で使われてはならない破滅装置。
もしここでの出来事を覚えていれば、あの魔道具2個を破壊して、制作者である魔法学校の師範も暗殺しなければならない。
「でもね、天の使いの鳥だとか、飢えた鬼である動物を救うのは禁じられていないわ。施餓鬼恵、飢えた鬼に施しを恵むのは、この地獄での勘定を終える手段でもあるのよ」
花壇や畑で獲れた穀物を、飛び回っている天の鳥に与えるクロエ。
地獄の住人が苦しんで苦しんで生み出した果実や穀類。
それはこの地獄での勘定、仏教用語の支払いを終える手段で、対価として数えられる。
その延長なのか、現世で飢えた鬼に施しをするのは許されていて、飢えた人間を救うのは犯罪行為。
切嗣が行ってきた正義も、英霊エミヤが行ってきた正義も、近視眼的な刈り取りでしかなく、天の摂理には適っていない。
神の摂理ではなく、何らかの力を得た存在が間違った救済をしようとしているだけ。この地獄世界では自傷自滅自殺にも近い行い。
どれだけ苦しい思いをしようとも、償いのうちには勘定されない。
クロエが願った正義でさえ、偽善で悪行で間違った行為。
その現象で聖杯となった今では、間引きと剪定を行う誤った行いで苦行を強いられ、この場所ですら破滅を与える行為が幸せに直結する。
「ああ、植物との契約にも気を付けて、あいつらはこの場所で増えて、地面を自分の仲間で埋め尽くすために人間を利用しているわ。私達とは違う罪人だけど、昆虫と同じで増えて刈り取られても種だけ残せて来年増えれば良い奴らよ」
「植物、契約?」
「穀物とか野菜は、冬になる前に自分達の残骸を食べても良いけど、種だけは来年増えるために寄生してる人間に残してもらって、人間の排泄物とか死体や水を運ばせて雑草からも守って貰う契約があるのよ。人間に寄生して好きなように動かして、お互いを殺せる権利まで持ってる」
「人間って、植物に寄生されてるの?」
美游も特に驚きもせず、あの世の現象から人類が知ってはならない話を聞いた。
「細菌とかウィルス、あれも人間に寄生して生殺与奪の権利を持ってるのよ。ほら、抗ウィルス剤を飲むと異常行動をして、高い所から飛び降りて寄生主を死なせようとして、次の寄生主に肉を食われて移動
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