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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第44話 ごっちゃごちゃ
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此奴等は暗殺者でも無い、ただの第一魔法刑務所の囚人なんだが??」
「えっ、そうなんですか。なら、被験体にしましょうそうしましょう! 今刑務所に戻ったとして、どうせ看守共の手で殺されるんですからね」
「嗚呼、ハイ。分かりやしたー……」

こら、響。返事はしっかりしてください。
まぁ如何でもいいですけど。

此処までで疑問に思った事があります。
それは、何故響が囚人、しかも第一魔法刑務所と言う魔法犯罪者を取り締まる最大の刑務所の囚人の事を知っているのか。
同業者でも無い囚人を、何故知っているのか。

レンさんについて探ってみた時にまた頭痛が来た辺り、要さんと侵入者達は少し前の、消された記憶の辺りの私と、何かしらの関係があったのだと考えられます。
青髪眼鏡さんが私の事を“看守”と呼んだのと、三人が囚人である事を考えると、若しかして???

否、そんな事は絶対に有り得ない。
私はずっとマフィアに居た筈。

彼の子を匿った事に因って、私は被験体になった。
その後、私は四年前、彼の人達と一緒に此処を抜け出した。

あれ、私は一度マフィアを裏切っている?

抜け出した後、私は何処で、何をして居たの?


分からない。


なんで……?
なんでわからないの?


痛い、痛いよ。
苦しい、嫌だ。

助けて、助けて助けて助けて。


「ねぇ、私の空白の四年間について教えてくれる? 響」
「はぁ?? いきなり如何したんだよ! 此奴等の事ぁ俺に任せて、何も考えんな??」
「響は知ってるんでしょ? “四番”と、“八九番”と、“レン”と、“要”の事」

あれ、“四番”って何? “八九番”って何?

レン? 要? 違う、違う違う。
私は仲間じゃ無い人のこと、呼び捨てになんかしない。

「おい、それ以上考えるな?? 琴葉! それ以上は反逆行為になるぞ??」
「ねぇ、教えてよ……! 私は四年間、何処で何をして居たの? なんで侵入者達は私を助けるって言うの? 私、過去にマフィアを裏切ったよね? なんで此処に居られるの? なんで私は生きているの?」
「止めろ?? それ以上は????」
「嗚呼、分かった。私は第一魔法刑務所の看守だったんだ。マフィアを裏切って、看守になったんだ。だから???」



































私は死ぬね???。



























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