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、この世界の終焉であり、本来の世界の生活の幕開けでもあるのだから。
「はぁ……ったく柄にもねえこと考えちまったな」
誰にともなく、ただ独り言を安地部屋で零す。環境音など何もない、静寂が訪れる。足音も何もない。
しかし、その秩序を乱す轟音が、俺が入ってきた安地部屋の出入り口から響いてきた。
その音の主は、どうやら二つ。聞き耳スキルを取っているので、距離が離れていても音の認知くらいは出来るのだ。その音はどうやら猛烈な速度で通路を走っているように聞こえる。
あっと思った時には、もう安地部屋にその二人は全力で駆け込んでいた。キリトと、アスナだった。
「おいおい……お前ら一体どうしたよ。そんな全速力で走って。モンスター大量にひっかけてトレインでもしたのか?」
「違う……ボス部屋から全力で逃げて来たんだよ」
「そうなの……」
キリトの呻くように絞り出された声に、続いて肯定するアスナ。どうやら本気で逃げてきたらしい。
「…………」
そんなに怖いなら最初っから見るなよ……と心の中でだけ突っ込んでおく。
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