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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第5話
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3日後、ルーファス・アルバレア率いる領邦軍と正規軍のエレボニア帝国軍が貴族連合軍の旗艦であった”パンダグリュエル”を中心とした飛行艦隊がクロスベル侵攻の為にクロスベルへと向かい、対するクロスベルは連合を組んだメンフィルと共に魔導兵器製の飛行戦艦――――”ヴァリアント”と”フォーミダブル”を二艦ずつとその周囲に”ルナ=ゼバル”を十数機ずつ滞空させた状態でエレボニアとクロスベルの国境門であるベルガード門の遥か高度でエレボニア帝国軍が侵攻してくるのを待ち構えていた。そしてメンフィル帝国軍に所属したリィン達も”ヴァリアント”の中で迎撃作戦が始まるまで準備をして、準備を終えた後ヴァリマールに会いに行った。


1月12日、同日AM10:50――――――


〜メンフィル帝国軍・魔導戦艦”ヴァリアント”・格納庫〜

「こうして実際に会って話すのは10日ぶりになるな、ヴァリマール。今まで心配をかけてしまってすまなかったな。」
「気ニスルナ。ソレヨリモメンフィルノ紋章ガ刻マレタソノ軍服ヲ身ニ纏ッテイルトイウ事ハ、”Z組”トノ決別ノ覚悟ヲ決メタノダナ?」
リィンに話しかけられたヴァリマールはメンフィル帝国軍の軍服を身に纏ったリィン達を見て、リィン達がどういう決断をしたのかをすぐに悟った。
「ああ…………悩んだ末、俺達の”目的”を果たす為にはメンフィル・クロスベル連合によるエレボニア帝国征伐に参加するのが、エレボニアの滅亡を防ぐ唯一の手段だから、俺達はエレボニア帝国と戦う事を決めた。…………今後戦争で活躍するためには内戦の時とは比べ物にならないくらいヴァリマールを頻繁に運用する事になると思う。」
「ソウカ。戦デ起動者(ライザー)デアルオ前ト共ニ剣ヲ振ルウ機会ガ頻繁ニアル事ハ、”騎神”デアル我ニトッテハ腕ガ鳴ル話ダ。」
「フフ、心強いお言葉ですわね。」
「…………改めて兄様の事、よろしくお願いします。」
ヴァリマールの言葉を聞いたセレーネは苦笑し、エリスはヴァリマールに会釈をした。

「それにしても…………話には聞いていたが、まさかエリゼが本当に俺と同じ起動者(ライザー)になっていたとはな…………」
「それもエレボニア帝国の機甲師団を壊滅に追いやった結社の”神機”ですものね…………」
「確かそちらの”神機”―――ヴァイスリッターさんは姉様が名付けられたのですよね?」
「ええ。”至宝”の加護は受けていませんから、さすがに当時程の戦闘力はありませんけど、それでもスペックは機甲兵よりも数段上ですし、障壁にグレネード、それに霊力の集束砲も搭載していますからヴァリマールさんを操縦する兄様の助けになると思います。」
リィン達はヴァリマールの隣に待機している”白の神機”ヴァイスリッターに視線を向け、エリスの問いかけに頷いたエリゼはリィンを見
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